社会的包摂の政治学 自立と承認をめぐる政治対抗
社会的包摂はなぜ浮上したか。どのような政策から成り、生活困窮が広がる日本の現実をいかに変えうるか。福祉レジーム論、比較政治学、社会的企業論、ガバナンス理論などの成果を広範に動員し、アクティベーション、ワークフェア、ベーシックインカムの対抗のなかから、新しい包摂型社会のかたちを展望する。
[ここがポイント]
◎ 政策論議にかかわった著者による社会的包摂研究の集大成
◎ アクティベーション、ワークフェア、ベーシック・インカムによって新しい社会のかたちをデザインする
第Ⅰ部 三つの包摂戦略
第1章 社会的包摂をめぐる政治対抗
第2章 社会的包摂の方法・場・組織
第3章 ベーシックインカム資本主義の三つの世界
第Ⅱ部 排除と包摂の政治
第4章 福祉レジームと社会的包摂
第5章 日本の労働変容と包摂の政治
第6章 新しい右翼と排除の政治
第7章 包摂型改革と言説政治
第Ⅲ部 包摂型社会のデザイン
第8章 福祉ガバナンス
第9章 社会的包摂とEUのガバナンス
第10章 グリーンな社会的包摂は可能か
終 章 自立と承認をめぐる政治
文献目録
あとがき
索 引