東日本大震災とNPO・ボランティア 市民の力はいかにして立ち現れたか
2011年3月11日に発生した東日本大震災の救援、復興に際しては、NPO・NGO、ボランティアの活躍が再注目された。本書では、大震災の救援、復興におけるNPO・ボランティアを取り巻く状況について様々な角度から紹介し、それについての包括的な考察を加える。それらは何を達成し、何を課題としたのか。NPO・ボランティア活動の真価を問う一冊である。
第1章 東日本大震災とNPO――救援機の動向と議論(桜井政成)
第2章 学生ボランティアの組織化とその支援(山本克彦)
第3章 大学ボランティアセンターが果たす役割――復興支援を通して市民性を育てる(市川享子)
第4章 ボランティア活動者の動向――阪神・淡路大震災と東日本大震災の比較から(三谷はるよ)
第5章 NPOと官民協働――被災者及び避難者支援の取り組みから(小田切康彦)
第6章 NPO間の協働による被災者支援――ネットワーク分析の知見からの考察と示唆(桜井政成)
第7章 国際協力NGOと東日本大震災――被災地と世界をつなぐ(黒田かをり)
第8章 企業の危機対応とCSR――被災からの復旧と復興(小室達章)
第9章 ITによる支援活動の展開――ソーシャルメディアの発達と被災地情報の新たな流通の形(粉川一郎)
第10章 震災復興とコミュニティビジネス――社会的共通資本の視点による東北再生(風見正三)
索 引