いじめの深層を科学する
なぜ「いじめ」は見えない、語られないのか。大津市の事件にみられるように昨今のいじめは、従来の「いじめ」とは異なった様相をていしているようにもみえるが、本当にそうなのか。最初の「いじめ」研究ともいえる『いじめー教室の病』を著した著者が、いじめを「広がり」と「深さ」でとらえ、事例と調査結果を用いて「文科省定義」ではとらえきれない、いじめの実態を具体的に描き出す。現実に沿った新しい定義を考えるとともに、その防止策を探る。「いじめはなくならない、しかし、止めることはできる」。
[ここがポイント]
◎事例と調査結果を用いて、いじめの実態を具体的に描き出す。
◎いじめを、なくなることのない「学校文化」ととらえつつ、その防止策を探る
第1章 言葉「いじめ」の定義を考える
第2章 いじめの源流を考える
第3章 いじめ心の本質を考える
第4章 いじめ3層世界を考える
第5章 深層いじめ世界の暗部を考える
第6章 深層いじめはどうやって誕生し成長したかを考える
第7章 いじめと闘う
おわりに/索引