ソーシャル・キャピタル 「きずな」の科学とは何か
本書は、2013年3月15日に開催されたソーシャル・キャピタルワークショップで行われた様々な発表と質疑応答、シンポジウム等を全面的に再構成・再編集したものである。
多分野の専門家による多岐にわたる多彩な議論を取りまとめることで現在の「ソーシャル・キャピタル研究」のおおよその到達点を網羅し、議論を通してより明確になる問題点を把握するのに好適な一冊。
[ここがポイント]
・ソーシャル・キャピタルをめぐる様々な議論を網羅。
・シンポジウム等を基に編集された読みやすい内容。
第1章 ソーシャル・キャピタルをめぐる議論
──あいまいさへの批判とその付加価値(稲葉陽二)
1 ソーシャル・キャピタルという概念
──その認知度と批判
2 ソーシャル・キャピタルがもつ五つのあいまいさ
3 批判に応える──稲葉(2005)(2008)の定義から
第2章 ソーシャル・キャピタルの本質
──五つのあいまいさからその有効性を探る
(稲葉陽二・大守 隆・金光 淳・近藤克則・辻中 豊・露口健司・山内直人・吉野諒三)
1 測 定
2 定 義
3 因果関係
4 付加価値
5 概 念
第3章 領域別にみたソーシャル・キャピタル
1 ソーシャル・キャピタルと健康(近藤克則)
2 ソーシャル・キャピタルと教育(露口健司)
3 ソーシャル・キャピタルと経営(金光 淳)
4 ソーシャル・キャピタルと経済(大守 隆)
5 ソーシャル・キャピタルと計測(吉野諒三)
6 ソーシャル・キャピタルと政治(辻中 豊)
7 ソーシャル・キャピタルと市民社会(山内直人)
おわりに
索 引