よくわかる社会言語学
本書は人間の言語能力が社会でどのように現われているか。さまざまな言語の姿に焦点をあて、その複雑な関係を明らかにする。最新の研究成果を盛り込みながら、社会言語学の全体像が把握できる。大学生をはじめ一般の読者にとって有益な入門書。
[ここがポイント]
◎ 社会言語学の全体像が把握できる入門書
◎ 最新の研究成果を盛り込む
◎ 大学生、小・中・高の外国語教師、外国語に関心のある人、異文化コミュニケーションに関心のる人などに最適
Ⅰ 社会言語学の領域
1 言語と社会
2 言語の変種
3 方言と標準語
4 言語接触の研究
5 談話分析・会話分析
6 言語の社会学
7 ことばの民族誌
Ⅱ 2言語使用・多言語使用
1 微視的および巨視的社会言語学
2 2言語使用と不完全言語使用
3 ダイグロシア
4 コード切り替えとコード混合
5 2言語使用教育
6 エボニックス論争
Ⅲ 地域方言
1 方言学の発達
2 言語地理学
3 フィールドワーク
4 等語線と波動説
5 言語地図の数例
Ⅳ 社会方言
1 社会階級と言語
2 ニューヨーク市の階層化
3 世代によることばの違い
4 性別とことばの問題
5 民族グループによることばの違い
6 コックニー英語の特徴
7 アフリカ系米国人の英語の特徴
Ⅴ 言語変異と言語変化
1 言語変異論と言語変化
2 実時間と見なし時間
3 顕在的および潜在的威信
4 身分と連帯意識
5 言語変異論の限界
Ⅵ 言語使用域と文体
1 言語使用域(レジスター)
2 話題による偏り――職業語
3 話者と聴者の役割関係
4 形式的文体とくだけた文体
5 話しことばと書きことば
Ⅶ ピジンとクレオール
1 ピジンの成り立ち
2 ピジン化の特徴
3 クレオールへの移行
4 国語となったトクピシン(Tok Pisin<Talk Pidgin)
5 脱クレオール化の特徴
Ⅷ 世界各地の英語
1 3つの英語圏――カチリューの分類
2 母語話者英語の多様性Ⅰ:英国
3 母語話者英語の多様性Ⅱ:北米大陸とその他の地域
4 第2言語・公用語としての英語
5 外国語・共通語としての英語
6 World Englishesの研究
7 言語帝国主義
Ⅸ 伝達能力と言語教育
1 言語能力と言語教育
2 伝達能力の諸相
3 言語教育の変遷Ⅰ
4 言語教育の変遷Ⅱ
5 伝達中心の学習法
6 概念・機能シラバス
Ⅹ 言語習得と異文化接触
1 母語習得と第2言語習得
2 第2言語習得から見た異文化接触
3 異文化間の言語表現
4 バイリンガルの言語運用
5 脳科学から見たバイリンガルの言語運用
Ⅺ 言語と文化
1 サピア=ウォーフの仮説
2 親族関係の名称
3 色彩用語
4 原型理論とは
5 婉曲語法と禁句
Ⅻ 発話行為と丁寧さ
1 発話行為理論
2 協調の原理
3 面子(メンツ)
4 丁寧表現
5 呼称の種類
6 敬 語
ⅩⅢ 言語政策と言語計画
1 言語政策
2 言語教育政策
3 言語計画
4 国語と公用語
5 標準語と言語の標準化
6 言語保持と言語取り換え
7 言語消滅と言語復活
ⅩⅣ 非言語伝達
1 人のコミュニケーション
2 ジェスチャー
3 顔の表情
4 対人距離
5 手話(Sign Language)
さくいん