自分たちで創る現場を変える地域包括ケアシステム わがまちでも実現可能なレシピ
地域包括ケアシステムを誰がどう創っていくのか。このテーマに、山梨県で2011年から、多職種で取組んできて得たノウハウを満載。正解としてのシステムをトップが示してそこに当てはめてシステム作りをするのではなく、専門職が各現場で起きている課題の背景を読み解き、要因を分析した上で、各現場固有の解決方策を見つけ出していく、ボトムアップ方式を示す。カリスマリーダーがいなくてもどの自治体でも、「自分の頭で考える」ことで実現可能なレシピ。
[ここがポイント]
◎ 理念や事例の紹介だけでなく、実際にどのような手法で創っていくとよいのかがわかる。
◎ システムとしての見本を提示するのではなく、創りかたをわかりやすく提示する。
◎ 実際にチームを組んで「システムの創り方」を創ったメンバーによる執筆。
本書でわかること・学べること
序 章 いまなぜ地域包括ケアシステムなのか
第Ⅰ部 地域包括ケアシステムを創る
第1章 地域包括ケアシステムは誰が創るのか
第2章 ボトムアップ型の地域包括ケアシステムの創り方
1 ボトムアップ型の地域包括ケアシステムとは
2 効果的な地域ケア会議の実践に必要な7つの要素
3 県と市町村との協働による推進
第3章 事例から見るボトムアップ型地域包括ケアシステム
1 福祉総合相談体制構築と地域福祉計画作成の動的プロセス
2 地域の御用聞きから住民主体の地域づくりへの展開
第Ⅱ部 地域包括ケアシステムを創るための3つの課題
第4章 ケアマネジメントを徹底的に底上げする
序
1 地域をアセスメントし健康課題を見出す
2 「困難事例」から見えてくる地域課題
3 ケアマネジャーに寄り添いたい
4 ケアマネジャーは地域包括ケアにどう向き合うべきか
5 自立支援に資するケアマネジメント支援
第5章 多職種が本気で連携する
序
1 ケアマネジャーの立場から――地域包括ケアのキーパーソンとして
2 医療ソーシャルワーカーの立場から――医療現場から地域につながる
3 看護の立場から――本人中心のチームづくり
4 作業療法士の立場から――勝手にはじめる地域包括ケア
5 地域包括ケアシステムに必要な連携とは
第6章 地域づくりへと一歩踏み出す
序
1 動的プロセスとしての地域ケア会議
2 PDCAサイクルを効果的に回す
3 「事業型社協」からの転換
4 コミュニティソーシャルワークの課題
終 章 ゼロから創る地域包括ケアシステム
おわりに
さくいん