もっと知りたい! 本が読者にとどくまで
近年日本でも、「電子書籍」とか「デジタルブック」とよばるものが急増し、それにともない「本」について、いろいろなところでさまざまなことが言われている。では、どういうものを「本」とよぶのか? 「本」と「書籍」との違いは? このシリーズでは、世界と日本の本の歴史や、本の形や構造、そして本が果たすさまざまな役割などを、3巻にわたってまとめていく。第3巻では、本をつくる出版社や印刷所の仕事、出版社と本屋さんをつなぐ取次や本屋さんの役割など本にかかわる仕事について紹介する。
[本シリーズのポイント]
◎ 本について歴史から本の構造、本にかかわる仕事をこれまでにない切り口で紹介するシリーズ。日本はもちろん世界の本にもせまる。
◎ 漢字や外国語にはすべてルビがふってあり、小学校低学年から読むことができる。
◎ 本とはなにか、どんな役割があるのか、どのように読者にとどけられるのか、わかりやすく紹介。
◎ 本の構造や本にかかわる紙や印刷のくふうについてたくさんの写真で紹介する。
◎ 日本の古い本や外国の本の写真など、ふだん目にすることができないビジュアルが満載。子どもから大人まで楽しく学べる。
パート1 出版社の仕事
本ができるまで
本ができるまでのおおまかな工程
「奥付」に見る本にかかわる人
1 企 画
どんな本をつくりたいか〜企画会議
2 編 集
著者への依頼
原稿整理
用字用語の統一
■「ブロット」と「はじめに」
■著作権と出版権
3 組 版
「DTP」ってなんだろう?
4 校正・校閲
誤字・脱字などの確認
■3つの重要な会議
5 印刷・製本
「データ入稿」と「色校正」
製本の工程
6 広告・宣伝
広告・宣伝の仕事
パブリシティとは?
パート2 本が読者にとどくまで
1 本の流通
取次の存在
取次の機能
2 出版社の取次との「仕入れ交渉」
配本部数の決定
3 現在の書店のようす
書店での仕分け
書店以外の流通経路(ルート)
■委託販売制度と再販制度
4 出版社と倉庫
倉庫会社とは?
本の改装
絶版と増刷
断裁とは?
5 古書店・新古書店
古本と古書
6 インターネット書店
インターネットをつかった流通ネットワーク
さくいん