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震災復興学 阪神・淡路20年の歩みと東日本大震災の教訓

震災復興学

神戸大学で震災復興学を講じる執筆陣が、学際的視点から課題を検証する震災復興学の入門テキスト。

著者 神戸大学震災復興支援プラットフォーム
ジャンル 社会
出版年月日 2015年10月25日
ISBN 9784623074211
判型・ページ数 A5・308ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 在庫あり
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  • 内容説明
  • 目次

阪神・淡路大震災から20年を経た今、様々な被災地復興支援・学術調査活動の成果や教訓が生み出され、東日本大震災における実践例の検証も進んでいる。本書は、阪神・淡路大震災以降、神戸大学において震災復興学を講じてきた研究者を執筆陣とし、災害に関する学問的課題や将来への展望を、広く社会に発信する一冊である。明日を担う若者たちが学際的知識を習得できる、震災復興学の入門テキスト。

 

[ここがポイント]
◎ 阪神・淡路大震災以降の継続した学術調査を礎とした課題提起と実践例。
◎ 東日本大震災における復興支援での実践と課題を踏まえた提言。

はじめに

序 章 震災復興学に向けて(塩崎賢明)
 1 防災と減災
 2 復興の理念
 3 住宅復興
 4 復興まちづくり
 5 復興への備え

 第Ⅰ部 阪神・淡路大震災後20年の検証
第1章 人間の復興(近藤民代)
    ——震災犠牲者遺族との聞き語りとその記録
 1 阪神・淡路大震災犠牲者聞き語り調査が目指したこと
 2 阪神・淡路大震災犠牲者聞き語り調査の成果と残された課題
 3 人間の復興:震災から20年

第2章 被災地は安全になったのか(室崎益輝)
    ——次に向けての減災の課題
 1 安全を目指した検証の視点
 2 大震災の被災原因の正しい理解
 3 背景要因としての社会の脆弱性
 4 被災原因の克服と残された課題
 5 災害動向を踏まえた減災への備え
 6 新しい防災の考え方とこれからの防災対策

第3章 災害医療(西山 隆)
 1 はじめに:阪神・淡路大震災を振り返る
 2 災害と災害医療
 3 阪神・淡路大震災とその後の災害医療
 4 多数傷病者事案
 5 東日本大震災と福島第一原子力発電所事故
 6 これからの災害医療体制について
 7 今後の課題:平常時における被害縮小
 8 南海トラフ巨大地震について
 9 最後に:被災経験を生かす重要性

第4章 経済再建の現実(豊田利久)
 1 経済的被害
 2 経済再建
 3 復興経済政策の特徴
 4 経済再建のための教訓

第5章 被災者の生活再建の課題(紅谷昇平)
 1 阪神・淡路大震災での生活被害
 2 阪神・淡路大震災での生活再建支援策
 3 生活再建のプロセスの実態と評価
 4 生活再建支援の今後の課題

 第Ⅱ部 東日本大震災復興支援:被災者・コミュニティ・地域文化
第6章 ボランティアにおける共有不可能性と「道具」(林 大造)
    ——神戸大学東北ボランティアバスの場合
 1 ボランティアとは何をする人か:共通理解の不在
 2 東北ボランティアバスの活動概要
 3 被災者を取りまく分断
 4 ボランティアにとっての「道具」と共有不可能性:権利領域の境界線で

第7章 住まいと生活再建(平山洋介)
 1 土地破壊という文脈
 2 変化する被災世帯
 3 仮設住宅政策について
 4 持ち家被災の実態と意味
 5 土地被害からまちづくり事業へ
 6 どこに住むのか
 7 持ち家再建と資金調達
 8 公営住宅の建設と将来
 9 人生の立て直しに向けて

第8章 福島県中通り地域における東日本大震災の心理的影響と支援のあり方(齊藤誠一)
 1 背景と視点
 2 震災の心理的影響の検討
 3 コンサルテーションと出前授業
 4 どのような支援を目指すべきか

第9章 自治体における事業企画の分権化と業績管理(松尾貴巳)
    ——北上市における震災復興支援の事例
 1 地方分権と震災復興
 2 NPMと自治体における分権化マネジメント
 3 分権化の流れと公共経営の変容
 4 北上市の事例
 5 北上市の事例に見る業績管理上の課題
 6 NPMと業績管理の可能性

 第Ⅲ部 防災・避難対策
第10章 高齢者福祉施設の災害対応行動と防災対策をめぐる課題(小田利勝)
 1 高齢化社会と災害問題
 2 東日本大震災における高齢者福祉施設の被害
 3 高齢者福祉施設の被災に伴う問題と災害対応行動
 4 高齢者福祉施設の防災対策をめぐる課題

第11章 大規模災害に際し障害児が遭遇する諸問題への対応(高田 哲)
 1 災害時要援護者としての子どもたち
 2 災害と特別な医学的支援ニーズを持つ子ども
 3 障害のある子どもたちのための避難計画と福祉避難所
 4 災害が障害のある子どもたちに及ぼす心理的な影響
 5 子どもと保護者への対応
 6 世界の災害保健活動への応用
 7 コミュニティを基盤とする支援

第12章 地震・津波・火災による複合災害に備える(北後明彦)
 1 複合災害の様相と備え
 2 地震後の市街地大火に備える
 3 沿岸部での津波火災からの避難に備える
 4 安全な国土のデザイン

第13章 大津波襲来時の船舶避難状況解析(牧野秀成)
     ——東北地方太平洋沖地震津波時の実例
 1 東北地方太平洋沖地震に起因して発生した大津波による被害
 2 船舶航行データを用いた大津波襲来時の船舶の避難状況解析
 3 津波時の計画的な船舶避難に向けて

第14章 地震に伴う土砂災害と市民の減災方法(大石 哲)
 1 土砂災害の危険性
 2 土砂災害の歴史
 3 土砂災害の理解
 4 より深い土砂災害の理解に向けて

 第Ⅳ部 未来への課題
第15章 世界の自然災害と国際防災協力(田中泰雄)
 1 国際的防災活動に役立つ人材の必要性
 2 世界の自然災害の種類と分布
 3 国際的防災活動の20〜21世紀における変化
 4 東日本大震災とポスト兵庫行動枠組(HFA)
 5 まとめ:災害復興から未来社会の開発へ

第16章 韓国の震災学/災害学(金 暎根)
     ——失われた災害ガバナンス20年
 1 序論:韓国における震災学/災害学/災難学の誕生
 2 韓国の危機管理:災害復興の起源と展開
 3 韓国の失われた災害復興20年:震災学/災害学の展開
 4 結論:ポスト4.16と災害国型災害ガバナンスとしての逆イメージ

第17章 歴史地理軸から考える災害復興の課題(藤田裕嗣)
 1 はじめに:災害と歴史地理学
 2 商品流通の歴史地理学と景観復原
 3 歴史地理学研究の現代的意義:災害復興支援
 4 むすびに代えて:復興支援プロジェクトの展望と課題

第18章 大災害から地域歴史文化を守り伝えるために(奥村 弘)
    ——歴史資料ネットワークの活動から
 1 大災害時における地域の歴史資料の保全活動
 2 大災害時における地域社会での歴史資料保存活動
 3 日本の大規模自然災害時における地域歴史遺産保存の重要性
 4 大災害が続く現代日本社会の中で地域の歴史資料を保存する意味

第19章 災害復興基本法への提言(金子由芳)
    ——2つの大震災の教訓から
 1 災害復興の再定義:モノの復興vs.人間の復興
 2 「復興計画」とその策定手続
 3 被災者支援の制度構築
 4 復興における私権の処遇と損失補償
 5 結語:公法と私法の交錯を超えて

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