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ムッソリーニの子どもたち 近現代イタリアの少国民形成

ムッソリーニの子どもたち

落書きのある国定教科書と「バリッラ」の活動を通じて、イタリアでも未開拓の少国民形成の実像に迫る

著者 藤澤 房俊
ジャンル 世界史
シリーズ 哲学・思想 > MINERVA 歴史・文化ライブラリー 28
出版年月日 2016年01月15日
ISBN 9784623075195
判型・ページ数 4-6・344ページ
定価 本体4,000円+税
在庫 在庫あり
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  • 目次

ムッソリーニのファシズム体制下にできた「バリッラ」と呼ばれる少国民の養成組織、また小学校の国定教科書は、小さなファシストを創り出す「武器」として利用されるようになった。本書は、当時のイタリアにおいて少国民がいかに形成されたかを解き明かす。当時のイタリアにおいて子どもたちが使用した書き込み・落書きのある教科書を通じて国家が軍国・愛国少年少女を創り出すプロセスを分析したものである。

 

[ここがポイント]
◎ 実際に子どもたちが使用した落書きのある教科書からファシズムが子どもたちにいかに影響を与えたかを探る。
◎ ファシズム体制下の国家総力戦の一場面を切り取る。

はしがき

序 章 近現代イタリアの国民形成
  ナショナル・アイデンティティに関わる諸問題
  国民形成を阻む諸要因
  王朝の子孫ではなく、国民を代表する国王
  自由主義時代の「イタリア人を創る」カザーティ法とその問題点

第1章 「イタリア」誕生と初等教育
  国勢調査の結果に驚愕した政治指導者
  1864年の小学校調査報告
  不登校の問題
  児童労働の問題
  世俗化教育と司祭
  小学校に影を落とす国家と教会の対立
  南部イタリアの司祭の証言
  憲法記念日と優等生の表彰
  小学校での宗教教育
  司祭と学校の関係
  イタリア語で教えられていたか
  「国語」をめぐる論争
  使用されていた教科書
  「歴史的右派」の教育指導要領
  教育指導要領にもとづく教科書
  「歴史的右派」時代の教育論争

第2章 本格化する少国民形成
  「歴史的左派」の政権
  「銅像の季節」
  ウンベルト一世治世の特徴
  コッピーノ法の特徴
  義務教育の地域的な格差
  「歴史的左派」の教育政策
  コッローディの書いた教科書
  『ジャンネッティーノ』の続編『ミヌッツォーロ』『ジャンネッティーノのイタリア旅行』
  『クオーレ』と『テスタ』の対立
  19世紀後半にイタリアを席巻した自助思想
  『意志は力なり』
  実証主義とはなにか

第3章 帝国主義時代の少国民形成
  クリスピと植民地獲得
  クリスピによる国民形成
  教育指導要領を先取りした教科書
  1888年の教育指導要領
  実証主義と自助思想を反映した教科書
  1894年の教育指導要領
  1894年の教育指導要領に対応した教科書
  世紀末のイタリア
  「イタリアは出来た、イタリア人を創らねばならない」

第4章 ジョリッティ時代の教育改革
  「可愛いイタリア」の始まり
  ヴィットーリオ・エマヌエーレ三世の統合機能
  「イタリアの再生」の思潮
  国民形成における教育の重要性の指摘
  教育・学校の改革を要求する教員組織の成立
  識字率の向上を目指したオルランド法
  小学校の国家移管
  学童保護協会の役割
  「民衆コース」用の教科書
  反教権主義と世俗化政策の分離
  民衆教育を推進した組織
  民衆教育に関与したフリーメーソン
  国家版マッツィーニ全集の発刊
  教科書となった『人間義務論』
  1905年の教育指導要領
  1905年の教育指導要領にもとづく教科書
  教科書に本格的に登場した軍国主義教育
  サヴォイア王室の祭日、国旗
  「祖国の父」の動員
  女子にも求められる勇敢と勤勉
  自由主義国家の最後の輝き
  祖国と人類
  憲法にもとづく国家

第5章 教科書に見る第一次世界大戦
  イタリアと第一次世界大戦
  戦勝国となったイタリア
  「ファシズムの母」としての第一次世界大戦

第6章 ムッソリーニが「最もファシスト的」と称賛した教育改革
  教科書に見る「ローマ進軍」
  ムッソリーニに組閣を命じた国王
  ジェンティーレ改革
  学校制度の改革
  小学校への宗教教育の導入
  ロンバルド・ラディーチェの言語政策
  検定される教科書
  認可された教科書
  ジェンティーレ改革に満足したムッソリーニ

第7章 「バリッラ」による少国民形成
  1925年に始まる教育のファシズム化
  「新しいイタリア人を創る」
  「新しい人間」とはなにか
  ファシズム暦の導入
  「バリッラ」の創設
  ファシズムの「バリッラ」
  「バリッラ」の組織
  「バリッラ」入会と昇進
  「バリッラ」員の制服
  「ファシストの土曜日」
  「書物と小銃 完璧なファシスト」「バリッラ」と学校の関係
  1929年という年

第8章 少国民を創る国定教科書
  国定教科書にいたる経緯
  過渡期の教科書
  人文主義的要素を残す国定教科書
  ノートやぬり絵にも登場したファシズム
  子どもの第一の徳は服従
  ファシズムの三子教訓
  「ファシズムのベファーナ」
  改訂版で加筆されたムッソリーニの神話
  リソルジメントを継承するファシズム
  「書物と小銃」
  ファシズムの『クオーレ』
  ベファーナに小学校を訪れた皇太子妃とドゥーチェ

第9章 ファシズム思想が充満した国定教科書
  1934年の教育指導要領
  新しいイタリア人を創る教科書
  植民地拡大を教える教科書
  国王と並列されるムッソリーニ
  「ドゥーチェは完璧である」
  戦争未亡人の登場
  1936年の歴史的な意味
  小学校で教えられたイタリア帝国
  三つの「げんこつ」
  ファシズムの教理問答に見られる反ユダヤ主義
  なぜファシズムは反ユダヤ主義をとったのか
  国定教科書批判
  ファシズムの農本主義
  「人口戦争」
  現代のシーザー
  「イタリアの第一番目の兵士」
  鉄の結婚指輪
  国定教科書の「逸脱」
  神がつかわした天才ムッソリーニ
  教科書に登場した反ユダヤ主義
  孤児を養女にしたファシスト

第10章 「バリッラ」員だったお爺さんと、それを拒否したお婆さんの話
  記憶のファシズム
  「学級日誌」に見られる子どもの生活
  「プッツォリーニ」になったムッソリーニ
  ファシズム体制期の「二頭政治」
  ムッソリーニを解任した国王
  イタリア共和国の国民形成
  近現代イタリアにおける少国民形成の諸特徴

参考文献
あとがき
人名・事項索引

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