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ユーラシア近代帝国と現代世界

ユーラシア近代帝国と現代世界

中・印・露の3地域を軸に、日本、オスマン、イラン、米国も加え、近代化、大国小国関係、帝国崩壊後の国家と世界秩序の再編を論じる

著者 宇山 智彦 編著
ジャンル 世界史
政治・法律
シリーズ 経済 > シリーズ・ユーラシア地域大国論 4
出版年月日 2016年02月29日
ISBN 9784623075089
判型・ページ数 A5・280ページ
定価 本体4,500円+税
在庫 在庫あり
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  • 内容説明
  • 目次

ユーラシア地域大国ロシア、中国、インドは、ロシア帝国、清朝、英領インド帝国という帝国的過去を基盤としている。本書は、これら3地域を中心に、日本、オスマン、イラン、アメリカも加え、諸帝国・植民地の近代化、大国と小国の関係、帝国崩壊後の国家と世界秩序の再編を論じる。諸帝国の競争と協調、帝国権力と協力者・抵抗者・観察者の間で交錯する視線や駆け引きは、現在の世界を考えるための多くのヒントを与えてくれる。

 

[ここがポイント]
◎ ユーラシアで展開した諸帝国の競争と協調の姿とは。
◎ 「シリーズ・ユーラシア地域大国論」全6巻完結。

刊行にあたって
序 章 ユーラシア近代帝国論へのいざない(宇山智彦)
 1 ユーラシア近代帝国を論じる意義
 2 帝国を見る視角と方法
 3 ユーラシアという場における近代帝国
 4 この巻の構成

 第Ⅰ部 帝国と近代――相克と相乗
第1章 国民帝国の編成と空間学知の機能(山室信一)
    ――日本の帝国形成をめぐって
 1 ユーラシア周縁帝国・日本の空間位相
 2 ユーラシア地域大国への挑戦と挫折
 3 競存体制における国際共有財としての空間学知
 4 異法域結合における統治技法の遷移と統治人材の周流
 5 空間の可視化と帝国空間の拡張

第2章 帝国とシャリーア(秋葉 淳)
    ――植民地イスラーム法制の比較と連関
 1 帝国のシャリーア
 2 歴史的シャリーア
 3 シャリーアの「保護者」にして「改革者」
   ――ヨーロッパ諸帝国のムスリム統治
 4 オスマン的シャリーア
   ――オスマン帝国における法制改革とシャリーア
 5 オスマン的シャリーアと植民地的シャリーアの邂逅

 第Ⅱ部 帝国と周縁――まなざしの交錯
第3章 帝国へのまなざし(守川知子)
    ――イラン国王,岩倉使節団,シャム国王とロシア・イギリス
 1 「ヨーロッパを見聞する」
 2 イラン国王の欧州旅行(1873年)
 3 ヨーロッパを歴訪するアジアの君主・官僚
 4 アジアの君主たちの見たヨーロッパ――君主制を中心に
 5 君主制と「王室外交」のアジアとヨーロッパ

第4章 帝国とジェンダー(粟屋利江)
    ――アニー・ベサントを手掛かりに
 1 神智学者アニー・ベサントとインド
 2 白人女性と帝国
 3 アニー・ベサントとインドとの邂逅
 4 アニー・ベサントとインド女性
 5 白人女性の帝国責任とフェミニズム

第5章 周縁から帝国への「招待」・抵抗・適応(宇山智彦)
    ――中央アジアの場合
 1 帝国間競争と「周縁」――グレートゲーム論の見直し
 2 ロシア・清朝の中央アジア進出における現地諸勢力の役割
 3 帝国間の対抗関係の現地諸勢力による利用
 4 異教徒支配の正当化の論理と抵抗・妨害
 5 近代化・文化運動にとっての帝国の意義とアイロニー

 第Ⅲ部 帝国の崩壊と世界秩序の再編
第6章 第1次世界大戦と帝国の遺産(池田嘉郎)
    ――自治とナショナリズム
 1 帝国とナショナリズム
 2 第1次大戦に先立つ時期の帝国と従属民族のナショナリズム
 3 第1次大戦における帝国と従属民族のナショナリズム
 4 帝国の崩壊と帝国の遺産
 5 ユーラシアの境界領域における帝国の遺産
 6 今日なお残る帝国の遺産

第7章 経済開発・工業化戦略と脱植民地化(秋田 茂)
    ――1940年代末~60年代中葉のインドと香港
 1 アジア諸国の工業化戦略と脱植民地化
 2 インドの脱植民地化とネルー政権による経済外交の展開
 3 ソ連の「経済的攻勢」とインドの輸入代替工業化
 4 香港の再植民地化と輸出志向型工業化
 5 地域大国の形成と帝国支配の遺産,アジア国際秩序

第8章 「非公式帝国」アメリカとアジアの秩序形成(菅 英輝)
    ――1945~54年
 1 アメリカの戦後秩序形成と分析視角
 2 戦後アジア秩序の形成と蔣介石政権――挫折したヘゲモニー
 3 吉田親米政権の樹立とアメリカのヘゲモニー支配
   ――「交渉されたヘゲモニー」
 4 韓国のナショナリズムとアメリカのヘゲモニー
  ――強制されたヘゲモニー
 5 「非公式帝国」アメリカとアジアのナショナリズム

第9章 「帝国」としての中国(川島 真)
    ――20世紀における冊封・朝貢認識と「中国」の境界
 1 「帝国」の記憶と国権回収
 2 ナショナリズムと過去の記憶
 3 帝国主義とアジア主義
 4 戦後中国における「帝国」の記憶――琉球・尖閣諸島を中心に

終 章 帝国・地域大国・小国(宇山智彦)
 1 地域大国にとっての帝国/植民地経験と現在
 2 帝国論から見る地域国際秩序
   ――東アジアと旧ソ連地域の特殊性の由来
 3 グローバル化論・帝国論・小国論

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