メディアの卒論[第2版] テーマ・方法・実際
メディアで卒業論文、どうやって書けばよいのだろう? 本書は、そういう悩みを抱えた人のための手引書です。第Ⅰ部では研究の進め方、論文執筆のプロセスを解説し、第Ⅱ部では主なテーマごとに調査・執筆方法を解説します。メディアをテーマに卒業論文を書く場合、さらに新聞・雑誌記事やテレビ番組などのメディアを資料として卒業論文を書く場合、いずれにも対応した内容となっており、メディア系専攻の学生のみならず、政治・社会・歴史・文学などで卒論を書く人にも役立つ一冊です。論文の検索方法や各テーマの情報を更新した待望の第2版、ついに刊行。
[ここがポイント]
◎ テーマ別の卒論執筆方法が書かれており、必要な箇所を読むことができる。
◎ メディア産業やSNSをめぐる環境の変化に対応し、最新の情報に初版から全面改訂。
第Ⅰ部 卒論を書くためのプロセス
第1章 テーマの決め方(藤田真文)
1時間目 論文テーマの選択は自己中心的でいい
2時間目 論文テーマはできるだけミクロにくだいたほうがいい
3時間目 先生とコミュニケーションしよう
4時間目 「知ってるつもり」から抜け出そう
放課後 卒論テーマがどうしても見つからなかったら――裏ワザ
第2章 本・資料の探し方(西田善行)
5時間目 文献を探す前に
6時間目 文献を探す・集める
7時間目 文献を読んでまとめる
第3章 資料分析・現地調査(西田善行)
8時間目 資料分析をしよう
9時間目 現地調査をしよう
10時間目 調査の流れ
第4章 論文執筆に挑戦(藤田真文)
11時間目 論文の設計図を作ろう――タイトルと構成を考える
12時間目 設計図の詳細を考えよう――本論の展開/章と節
13時間目 レイアウトを決めてから書き出そう
14時間目 別にコピペだっていいんです――引用と注について
15時間目 文章はシンプルに書こう
16時間目 悩まない。とにかく書き出す。書きながら考える
第Ⅱ部 卒論のテーマ別アプローチ
第1章 メディア史――雑誌をめぐって(難波功士)
1 「一生もの」としての卒論
2 卒論へのモチベーション――そもそも,自分にとって「雑誌とは何か」
3 雑誌を研究するのか,雑誌を通じて研究するのか
4 雑誌(史)研究のtips
5 あなたは忘れても,私は覚えている
第2章 ディスコース分析,内容分析――新聞記事を資料として(烏谷昌幸)
1 手を動かしながら考える
2 新聞記事データベースを利用した予備調査
3 研究課題の明確化
4 新聞記事データの収集と分析
5 考 察
6 調査の成果をまとめる
第3章 視聴者研究――テレビの視聴時間をテーマに(金 相美)
1 研究テーマを決めよう
2 作業仮説の構成
3 調査対象の設定とサンプリング
4 調査票作成とプリテストによる修正
5 調査実施
6 データの分析
7 論文執筆
8 調査結果を元に考察を行う
第4章 インターネット――検索から,できごとのエスノグラフィーへ(是永 論)
1 テーマを探すこと
2 資料の集め方
3 エスノグラフィーの実際――資料収集とフィールドワーク
4 データ分析
5 論文を書く
第5章 ポピュラー音楽――「ミュージシャン」を読み解く鍵(小泉恭子)
1 ポピュラー音楽研究は「テーマ」と「切り口」で
2 テーマの発想・絞り込み
3 文献の集め方
4 資料分析・調査
5 論文執筆に挑戦
第6章 メディア産業論――ギョーカイの実態とは(浅利光昭)
1 産業論の論文とは?
2 「数字」を調べて分析する
3 卒論の完成度を高めよう
4 メディア産業論で卒論を書く“6つのポイント”
[付録]緊急アンケート!ゼミの先生たちのホンネ。
――先生は卒論をこう考えている
あとがき――卒論指導って何?
索 引