地域社会の創生と生活経済 これからのひと・まち・しごと
少子・高齢化、グローバル化・市場経済化が進展する中、地域社会創生への取組みの重要性はますます高まっている。本書では、生活者の立場から現状を分析、主要な政策の再検討を行い、各分野における最新の理論と視点を紹介。現代の生活と経済は、これまで以上に地域社会の動向・趨勢と密接に関係していることを明らかにし、地域社会における新しい働き方と暮らし方を探る。
[ここがポイント]
◎ 生活経済学会における現代の課題意識をテーマとして、最新の情報と研究成果を基に解説。
◎ 生活者との関わりの視点から、地域社会における行政、産業、企業、金融、福祉、社会保障の現状と展開を読み解く。
序 章 豊かな生活・生活者と地域社会を考える
1 現代社会における生活
2 生活環境とその変化
第1章 地域社会と生活経済
1 生活経済と生活経済学
2 生活経済・生活者の視点と地域について
3 生活の豊かさへの視点
第2章 地域経済・社会と地域金融機関の役割
1 人口,少子高齢化と東京一極集中による「負のスパイラル」
2 現状認識
3 政府の対応
4 豊かな地域経済社会の実現と地域金融機関の役割
第3章 地域社会における財政
1 生活者の負担と受益
2 地方団体の役割と生活者
3 地方公営企業
4 暮しやすい社会の財政
第4章 地域社会と社会保障──地域社会における相互扶助の組織化と包括ケア構想
1 地域社会における住民福祉
2 福祉多元主義の動向:英国の事例を参考にして
3 地域包括ケアにおける住民の役割
4 地域社会における相互扶助の組織化
5 住民主体の地域福祉改革:真の地域主権と生活者主権を目指して
第5章 地域政策と地域経営
1 地域の課題
2 地域活性化と生活者
3 地域活性化施策の推移
第6章 地域社会と生活経営
1 シティズンシップの視点から見た地域における生活経営
2 「ワークライフバランス」と地域における生活の協同
3 食と農をつなぐ女性農業者
4 地域社会における生活困窮者支援
5 環境の視点から見た地域社会と生活経営
索 引