新版 現代地方自治論
地方分権、NPM、市民参加など、転換期にある地方自治のキーワードを念頭に、制度と政策が連携する重要性を読み解いていく。「歴史」「マネジメント」「ガバナンス」「自治のカタチ」の四部構成をとり、NPMや市民参加にも着目しながら、地方自治制度と政策動向の相互の関係性をわかりやすくまとめ、好評を博した地方自治論入門書を最新内容にアップデート。
[ここがポイント]
◎ 2000年の地方分権一括法から2016年現在までの新潮流を丁寧に解説
◎ 執筆陣の多くが元自治体職員のため、自治の現場感覚を活かして解説する
はじめに
凡 例
第Ⅰ部 歴史
第1章 地方自治とは何か
1 地方自治と民主主義
2 地方自治と憲法保障
3 憲法で保障される地方自治の法的性格
4 地方自治の本旨
5 GHQ草案・英文表記と日本国憲法,日本国憲法と地方自治法
第2章 地方自治の歴史
1 明治の制度確立期から戦時の中央集権期
2 戦後の民主改革期からバブル期
3 グローバル化と分権改革期
第3章 地方分権改革
1 戦後の地方自治と地方分権改革
2 国と地方の政府間関係
3 三位一体改革
4 地方分権の今後の展開
第Ⅱ部 マネジメント
第4章 NPM(新公共経営)
1 公共経営とは何か
2 NPMの理論的考察
3 NPMの海外比較
4 NPM改革の検証
5 政策過程
6 行政評価
第5章 政策
1 地方自治体の処理する事務
2 自治立法権
3 条例制定権の範囲
4 要綱行政
5 政策法務
第6章 財政と会計
1 財政
2 地方財政の危機と地方財政健全化法
3 公の施設と指定管理者制度
4 地方独立行政法人制度
5 会計
第Ⅲ部 ガバナンス
第7章 市民参加
1 市民参加の理念・経緯
2 市民参加の実践
3 市民参加の制度化
4 参加と協働の今後の展望
第8章 機関
1 長
2 議会
3 長と議会の関係
4 執行機関と自治体職員
第9章 監査
1 地方公共団体の監査制度
2 監査委員監査
3 住民監査請求と住民訴訟
4 外部監査人監査
5 内部統制
第Ⅳ部 自治のカタチ
第10章 種類と規模
1 普通地方公共団体と特別地方公共団体
2 コミュニティ自治
3 都道府県と市町村
4 大都市制度
5 道州制
第11章 国と地方・地方間の関係
1 地方に対する国の関与
2 財政手段によるコントロール
3 国と地方の紛争処理
4 地方間の紛争処理
5 地方間の協力
6 広域連携に関連する取組み
索 引