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中世日記の世界

中世日記の世界

武家や僧侶・神官たちの日記、そして参詣記、従軍記、茶会記…中世の日記と有職故実をより深く知るための必携の一冊。

著者 松薗 斉 編著
近藤 好和 編著
ジャンル 日本史
シリーズ 日本史 > 史料で読み解く日本史 1
出版年月日 2017年04月30日
ISBN 9784623078530
判型・ページ数 A5・474ページ
定価 定価4,400円(本体4,000円+税)
在庫 在庫あり
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  • 内容説明
  • 目次

日本人が営々と書き残してきた日記の世界とは何だろう。日本において日記は、年中行事や装束といった有職故実の書を生み出し、日記を記すことが天皇や公家たちにとどまらず、中世を通じて武家や僧侶・神官、女房といった様々な人々に広がっていった。本書は、彼らの書きとめた信仰の旅や夢の世界を通じて、日本の中世の別な姿を見つけることができる新たな一冊なのである。

 

[ここがポイント]
◎ 有職故実を記録し、様々な記主に支えられてきた中世日記の広がりが分かる。
◎ 好評の『日記で読む日本中世史』の姉妹編。

はしがき

序 章日記と有職故実(近藤好和)
 1 日記という文献
 2 有職故実の成立
 3 「日記」と有職故実


 第Ⅰ部 日記と有職故実
【解説】(近藤好和)

第1章 年中行事書――公事全体のマニュアル書
 1 『九条年中行事』(藤原師輔)・『小野宮年中行事』(藤原実資)――有職故実断章(磐下 徹)
 2 『江家次第』(大江匡房)――歴史史料としての『江家次第』論(末松 剛)
 3 『類聚雑要抄』――前期院政「儀式の時代」(佐多芳彦)
 4 『建武年中行事』(後醍醐天皇)――宮廷儀式の案内書(佐藤厚子)

第2章 故実書――特定の身分・職掌のマニュアル書
 1 『清獬眼抄』――平安末期の配流と火災(中町美香子)
 2 『執政所抄』――摂関家家司の職務遂行マニュアル(樋口健太郎)
 3 『世俗浅深秘抄』(後鳥羽上皇)――上皇が集成した公家故実の宝庫(近藤好和)
 4 『禁秘抄』(順徳天皇)――天皇による天皇のための天皇故実の集成(近藤好和)
 5 『吉口伝』(藤原隆長)――変容する儀式書(松薗 斉)

第3章 装束抄――装束に関するマニュアル書(近藤好和)
 1 『餝抄』(中院通方)――風流の装束故実の集大成
 2 『次将装束抄』(藤原定家)――儀仗化した武官とその装束の故実集成
 3 『法体装束抄』(高倉永行)――室町初期の法体装束に関する生きた史料


 第Ⅱ部 中世日記の諸相――記主の広がり
【解説】(松薗 斉)

第4章 武家の日記――幕府と戦国大名、その吏僚の日記をめぐって
 1 『殿中日々記』――室町幕府の申次衆が筆録した職務日記とその周辺(設楽 薫)
 2 『上井覚兼日記』(上井覚兼)――戦国期の地方武士の日記(日隈正守)

第5章 僧侶・神官の日記――日記から展望する多様な中世寺社の世界
 1 『臥雲日件録抜尤』(惟高妙安)――室町文化の周辺と世相(上田純一)
 2 『天文日記』(本願寺証如)――戦国乱世のただなかに生きた僧侶(安藤 弥)
 3 『長楽寺永禄日記』(賢甫義哲)――関東平野の原風景を読み解く(簗瀬大輔)
 4 『北野社家日記』――室町・戦国期情報の宝庫(山田雄司)

第6章 女房の日記――『御湯殿上日記』にみる戦国期禁裏女房の眼差し(松薗 斉)
 1 『御湯殿上日記』とは
 2 起 源
 3 中世日記にみえる女房関係記事
 4 日記の記主とその形態
 5 日記の感情表現

第7章 陰陽師の日記――『養和二年記』にみる天文道(細井浩志)
 1 『養和二年記』と記主安倍泰忠
 2 天文密奏と日記
 3 『養和二年記』にみえる天文道の活動
 4 『養和二年記』にみる陰陽師の日常生活
 5 『養和二年記』の特徴


 第Ⅲ部 中世日記の諸相――記事内容の広がり
【解説】(松薗 斉)

第8章 参詣記――熊野と伊勢、中世の二大信仰の旅の日記
 1 『熊野御幸記』(藤原定家)――霊地熊野を目指す貴族たち(高橋典幸)
 2 「伊勢参宮記」――日記紀行文学の中世的展開(岡野友彦)

第9章 入宋・入明記――遥かなる海の彼方へ、海外への旅の軌跡
 1 『参天台五臺山記』(成尋)――未知の世界を記録する(榎本 渉)
 2 入明記――遣明使に不可欠な外交故実書(伊藤幸司)

コラム1 中世ヨーロッパの旅行記・旅日記(徳橋 曜)

第10章 夢の日記――神仏の世界への回路として(松薗 斉)
 1 夢を記録するということ
 2 貴族にとっての夢の価値
 3 『中右記』に見える夢
 4 『台記』に見える夢

第11章 従軍記(文禄の役・慶長の役)――『朝鮮日々記』(慶念)に記された惨状と告白(津野倫明)
 1 『朝鮮日々記』と慶念
 2 文学としての『朝鮮日々記』
 3 史料としての『朝鮮日々記』

第12章 茶会記――中世商人の日記を追跡して(松薗 斉)
 1 日本の中世社会に商人の日記はなかったのか
 2 記録としての茶会記
 3 同時代の日記に見える茶湯の記録
 4 中世商人の文化的営為としての日記

コラム2 中世イタリアの日記・覚書(徳橋 曜)

あとがき
古代・中世日記系図(天皇・公家)
史料名索引
人名索引

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