現場経験のある著者が、利用者と介護職員の関わりを調査し、「ケア」とは何かについて、当事者の視点から言語化した意欲作
著者 |
種橋 征子 著
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ジャンル |
社会福祉
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シリーズ |
社会福祉 > MINERVA 社会福祉叢書 56
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出版年月日 |
2017年10月10日
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ISBN |
9784623081004 |
判型・ページ数 |
A5・352ページ |
定価 |
定価6,600円(本体6,000円+税) |
在庫 |
在庫あり |
「ケア」の概念について、現場経験のある著者が、実際の当事者(利用者、介護職)を調査し、さまざまな立場から論じられるがゆえに、ぼんやりとしかとらえにくかった概念を言語化した意欲作である。介護職員と利用者のやりとりを丹念に追い、そこから「ケア」の概念について明らかにしていく。そして今後に向けて、よりよい介護現場の創造のために、介護職員が「ケア」とは何かを知る重要性について教育の観点から提言する。
[ここがポイント]
◎ 介護現場の当事者調査から導き出す、「ケア」とは何か
◎ 実際の当事者(介護職と利用者)がとらえているケアについて、調査を通して言語化した意欲作。
はしがき
序 章 なぜ今、介護現場において「ケア」の概念の理解が必要なのか
1 介護現場の現状
2 介護現場における問題点
3 「ケア」の概念の明確化の必要性
4 では今、何が必要なのか
第Ⅰ部 「ケア」とは何か
第1章 哲学・倫理学領域の「ケア」の概念
1 「ケア」とは何か
2 ケアの倫理と「ケア」の考え方
第2章 看護・介護福祉領域の「ケア」の概念
1 看護領域における「ケア」の概念の研究
2 介護福祉領域における「ケア」の概念の研究
3 「ケア」の実態調査に向けて
第Ⅱ部 介護老人福祉施設にみる「ケア」の捉え方
第3章 介護職員からみた利用者との間で展開される「ケア」
1 調査方法
2 結果
3 考察
4 介護職員の認識から明らかになった「ケア」の実態と「成長」
第4章 利用者からみた介護職員との間で展開される「ケア」
1 調査方法
2 結果
3 考察
4 利用者の認識から明らかになった「ケア」の実態と「成長」
第5章 介護職員と利用者の関係性
1 調査方法
2 結果
3 考察
4 介護職員と利用者の関係性の実態
第6章 介護職員と利用者の認識から明らかになった「ケア」の概念
1 「ケア」の概念
2 介護職員と利用者の「ケア」における関係性
3 先行文献や現場の経験から示した「ケア」の概念と本調査結果との異同
4 「ケア」による成長が困難とみなされがちな人たちの「成長」
5 「ケア」の概念,「ケア」における関係性と「成長」
第Ⅲ部 「ケア」の概念の教育の必要性
第7章 介護職員が「ケア」の概念を理解する意義
1 「ケア」の概念と教育
2 調査方法
3 結果
4 考察
5 「ケア」の概念を理解することによる介護職員の「成長」
第8章 介護職員に対する「ケア」の概念の教育,研修方法とその課題
1 調査方法
2 結果
3 考察
4 介護職員にとって負担が少なく取り組みやすい「ケア」の概念の教育、研修方法
終 章 介護現場で「ケア」を実践していくために
1 2つの調査から得た知見
2 得た知見からの提言
3 本書の意義と今後の課題
参考文献
おわりに/初出一覧
資料編
索 引