発達153:最新・アタッチメントからみる発達 養育・保育・臨床の場における“愛着”をめぐって
[ここがポイント]
◎ 「アタッチメント」の最前線を一冊で。
◎ 保育の場や、児童養護施設、母子臨床におけるアタッチメントの実際やアタッチメント障害などについても事例とともに紹介。
◎ 「なぜいま“アタッチメント”なのか」を複数の視点から考え、またそこから現代の子どもたちや親子関係について迫る特集。
総論 アタッチメントが拓く生涯発達(遠藤利彦)
Ⅰ アタッチメントの基本を理解する
アタッチメントと非認知的な心の発達――対人関係、自己や他者の理解と認識(篠原郁子)
アタッチメントを支える養育者の心と関わり(蒲谷槙介・小山悠里)
アタッチメントの世代間伝達(本島優子)
幼児の内的世界にアクセスする――マッカーサー・ストーリーステム・バッテリー(MSSB)(西田季里)
児童期・青年期・成人期のアタッチメント(中尾達馬)
Ⅱ アタッチメントを実践に応用する
不適切な養育とアタッチメント――虐待や喪失はどのように影響するのか(数井みゆき)
アタッチメントと発達障害・アタッチメントの障害(高橋 翠・堤 かおり)
保育の場におけるアタッチメン(野澤祥子)
社会的養護におけるアタッチメント――子どもの理解と援助のために知っていてよかったこと(内海新祐)
小児病棟におけるアタッチメント(石井 悠・土屋昭子)
アタッチメントに焦点化した親子関係支援(北川 恵)
【連載】
保育に活かせる文献案内〈連載20〉
育児ストレスと効果的な親支援についての研究(汐見稔幸)
人との関係に問題をもつ子どもたち〈連載95〉
“あ、せんせい、それってこれのこと?”――難聴のあるAくんの低学年の育ちについて(《発達臨床》研究会)
子どもたちの情景―そばにそっといたおねえさん先生から見えたこと〈連載14〉
「やっぱりそうちゃんだから」と思われて(ひらのゆうこ・浜田寿美男)
霊長類の比較発達心理学〈連載132〉
10年後の人類社会を描く研究(明和政子)
障がいのある子の保育・教育のための教養講座―実践障がい学試論【保育/教育指導編】〈連載23〉
現在が析出されるという事態(佐藤 曉)
心理学をめぐる私の時代史〈連載8〉
供述分析の世界のはじまりと季刊『発達』の創刊(浜田寿美男)
【発達読書室】
著者が語る 『自閉症スペクトラムの症状を「関係」から読み解く――関係発達精神病理学の提唱』(小林隆児)
書籍紹介