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吉野作造と柳田国男 大正デモクラシーが生んだ「在野の精神」

吉野作造と柳田国男

「帝国」日本における共同社会のあり方とは…… 普遍と固有を問い続けた大正知識人の思索。

著者 田澤 晴子
ジャンル 哲学・思想
政治・法律
社会 > 文化人類学・民俗学
評論・自伝
シリーズ 世界史 > シリーズ・人と文化の探究 16
出版年月日 2018年03月30日
ISBN 9784623081615
判型・ページ数 A5・330ページ
定価 定価6,600円(本体6,000円+税)
在庫 在庫あり
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  • 内容説明
  • 目次
「大正デモクラシー」の学問といえば柳田民俗学がその象徴とされてきたが、吉野作造の明治文化研究も在野性や反権力性が論じられてきた。本書では、吉野の「民本主義」論、東アジア論の全体から明治文化研究を読みなおし、その学問の本質を明らかにする。また柳田の思想をキリスト教精神、アカデミズム、政治という観点から再検討し、両者の学問に通じる第一次世界大戦のインパクト、普遍性への希求という特徴を明らかにする。

[ここがポイント]
◎ 「大正デモクラシー」の学問を、吉野作造の研究を中心に再検討し、新たな視点を提示する。
◎ 在野の学問とされてきた柳田国男の学問を、国際的な政治構想、明治維新観から再構築する。
はしがき

序 章 吉野作造と柳田国男の比較研究
 1 吉野と柳田の思想比較
 2 研究の対象時期とテーマ・時期区分


 第Ⅰ部 「大正デモクラシー」と宗教精神

第一章 吉野作造における「国体」と「神社問題」——キリスト教精神の普遍化と国家神道批判
 1 「内面的権威」と「服従」
 2 キリスト教と国家との対立・調和
 3 「国体」の普遍的基礎としての宗教精神
 4 神社問題に対する批判
 5 普遍的で合理的な「道徳」による「国体」の改造

第二章 柳田国男における民間「神道」観の成立とキリスト教——「国民倫理」形成と神社合祀政策批判
 1 民間「神道」研究への道のり
 2 キリスト教と「幽冥教」の狭間で
 3 山人の実在と境の神信仰の探求
 4 民間「神道」発見におけるキリスト教の役割

第三章 柳田国男における「固有信仰」と「世界民俗学」——キリスト教との関連から
 1 「母子神」と聖母マリア
 2 「固有信仰」とJ・G・フレイザー——「母子神」信仰を中心に
 3 『桃太郎の誕生』とキリスト教
 4 日本の「固有信仰」の特徴と「世界民俗学」
 5 「固有信仰」とキリスト教


 第Ⅱ部 現実の政治認識と学説

第四章 1920年代の柳田と吉野の政治思想——「共同団結の自治」と「政治的自由」
 1 「大正デモクラット」の共通点と相違点
 2 植民地統治政策および移民政策批判
 3 「国民総体の幸福」と「国民の自由」
 4 両者における「政治」

第五章 「デモクラシー」と「生存権」——吉野作造と福田徳三との思想的交錯
 1 「経済的デモクラシー」をめぐって
 2 黎明会以前
 3 第一次世界大戦観および「ソーシャル・デモクラシー」をめぐる論争
 4 吉野・福田の思想的交錯
 5 黎明会解散後
 6 「自由」と「自決」のデモクラシー

第六章 「共同団結の自治」実現への模索——「民俗」の価値および神道政策への提言
 1 「民俗」と民主国家及び戦争
 2 普選と産業組合における「親方制度」の影響
 3 口語教育による「民主主義」育成
 4 大政翼賛会と柳田民俗学
 5 無格社整理問題に対する筧克彦意見と柳田
 6 「共同団結の自治」実現のための政策の提唱

第七章 吉野作造の「現代」政治史研究——政治史講義を中心に
 1 「明治文化研究」の再検討
 2 社会変革思想としての「民本主義」
 3 中国革命史研究から日中関係の展望へ
 4 明治維新期の民間世論と立憲君主制
 5 尾佐竹猛『維新前後に於ける立憲思想の研究』との比較
 6 「民本主義」の世界史的展開の構想

第八章 「郷土研究」とアカデミズム史学——「神話」研究の再興及び歴史資料論
 1 柳田民俗学とアカデミズムの関係再考
 2 久米邦武事件後の記紀神話・民間信仰研究
 3 歴史資料論における「郷土研究」とアカデミズム史学
 4 中世史開拓における協同と「伝説」の史的価値をめぐる対立


終 章 「大正デモクラシー」の学問の特徴
 1 キリスト教・「帝国」日本・歴史
 2 「大正デモクラシー」の学問の特徴と現代

補 章 「新しい歴史学」と「我々の文化史学」
 1 「文化史」=歴史学界の新潮流
 2 『史学雑誌』・『史林』・『史学』彙報欄の「民俗学」
 3 「新しい歴史学」と柳田国男
 4 実証主義に基づく国民「文化史」の構築


主要参考文献
あとがき
事項索引
人名索引

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