

[ここがポイント]
◎ 国際社会への貢献としての日本の国際平和協力を、その始点から現在まで、丁寧に状況を読み解く。
◎ 立法、制度趣旨への理解を深めるとともに、これまでの主要な活動の事例について、背景と実態を詳解。
◎ 実践者による最前線の現場の実態解説を豊富に掲載。
主要関係法令略称一覧
主要欧文略語一覧
序 章 国際平和協力の見取り図
1 本書の二つの目標と前提
2 本書の焦点
3 4象限の見取り図
4 本書の構成
Column 1 国際平和協力の人材育成
第Ⅰ部 国際平和活動の歴史・理論と日本の取り組み
第1章 国際平和活動の歴史と変遷
1 冷戦期
2 1990年代の変化:国連PKOから国連平和活動へ
3 2000年代以降の国連PKO
4 国際平和活動の今後
Column 2 NGOによる国際平和協力
第2章 国際平和活動をめぐる概念の展開
1 国際平和活動の概念史
2 自由主義の広がりと国際平和活動の拡大
3 介入主義の深化と国際平和活動の変化
Column 3 警察による国際平和協力
第3章 日本の国際平和協力政策の起源と展開
1 冷戦期の日本と国連PKO
2 湾岸危機・戦争と国連PKOへの人的貢献の始まり
3 拡大する日本の役割
4 新しい国際平和協力の模索
Column 4 PKO以外の国際平和協力業務(選挙監視や物資協力)
Column 5 JICAによる平和構築支援
第4章 日本の国際平和協力の現状と課題
1 安全保障政策の再構築と国際平和協力の新機軸
2 平和安全法制と国際平和協力のあり方の変容
3 平和安全法制の効果と課題
4 日本の国際平和協力の今後の方向性
Column 6 国家安全保障戦略としての国際平和協力
Column 7 アデン湾での海賊対処
第Ⅱ部 日本の国際平和協力の事例
第5章 カンボジア:「統合化」に向けた前哨戦
1 カンボジアをめぐる紛争の背景
2 国際的背景
3 日本参加の政治的理由
4 日本参加の法的根拠
5 日本の具体的な活動の概要
6 日本の取り組みの成果と課題
Column 8 自衛隊の PKO 派遣の他事例
Column 9 オールジャパン連携
第6章 東ティモール:「統合化」への適応と「積極化」への課題
1 東ティモールをめぐる紛争の背景
2 国際的背景
3 日本参加の政治的理由
4 日本参加の法的根拠
5 日本の具体的な活動の概要
6 日本の取り組みの成果と課題
Column 10 女性自衛官の PKO参加
第7章 インド洋(アフガニスタン):湾岸戦争の教訓と米国への貢献
1 アフガニスタンをめぐる対テロ戦争の背景
2 国際的背景
3 日本参加の政治的理由
4 日本参加の法的根拠
5 日本の具体的な活動の概要
6 日本の取り組みの成果と課題
Column 11 アフガニスタンの地方復興チーム(PRT)
第8章 イラク:進んだ「統合化」と迷走した「積極化」
1 イラク戦争をめぐる背景
2 国際的背景
3 日本参加の理由
4 日本参加の法的根拠
5 日本の具体的な活動の概要
6 日本の取り組みの成果と課題
Column 12 ミンダナオ包括的和平
Column 13 非国連主導型国際平和活動の事例
第9章 ハイチ:地震災害救援から国連PKOへの切れ目のない支援
1 ハイチをめぐる紛争の背景と大地震
2 国際的背景
3 日本参加の政治的理由
4 日本参加の法的根拠
5 日本の具体的な活動の概要
6 日本の取り組みの成果と課題
Column 14 フィリピンにおける国際緊急援助活動
第10章 南スーダン:自衛隊に「文民の保護」はできるのか
1 南スーダンをめぐる紛争の背景
2 国際的背景
3 日本参加の政治的理由
4 日本参加の法的根拠
5 日本の具体的な活動の概要
6 日本の取り組みの成果と課題
Column 15 駐南スーダン日本大使奮戦記
Column 16 「駆けつけ警護」任務の意味と限界
終 章 日本の国際平和協力の課題と展望
1 これまでの国際平和協力の実績と課題
2 岐路に立つ日本の国際平和協力の今後の方向性と課題
Column 17 映画で学ぶ国際平和協力
巻末資料 国連 PKO一覧(1948-2017年)
あとがき
索 引