人文系、社会科学系などの垣根を越え、読書人のための知の道しるべをめざす雑誌『ミネルヴァ通信「究」』。河合俊雄、新宮一成、臼杵陽ほか充実の連載陣。今号より中島啓勝「現代社会をみる論理」、高田 明「子育ての自然誌」の連載を開始。また石川九楊氏による表紙作品も、今号より〈鉛筆痕〉にリニューアル。
書物逍遙
「トラタヌ人生」の「サトリ?」(鎌田東二)
こころの最前線と古層(二〇)
仏教と古層の論理(河合俊雄)
ユーラシア・ダイナミズム(一三)
ユーラシアを接合するプラットホーム(西谷公明)
新連載 現代社会をみる論理(一)
民主とメソドロジー⑴(中島啓勝)
新連載 子育ての自然誌(一)
子育ての危機(高田 明)
育児と仕事のエスノグラフィー(二三)
「名もなき家事」(藤田結子)
声の言葉と手の言葉(一〇)
モードの違いと「ある」と「ない」(菊澤律子)
虫たちの日本中世史(一九)
嫉妬しない稲子麿(植木朝子)
ラカンの崇高、フロイトの不気味(二二)
崇高を求める心(その二)(新宮一成)
人と人が繫げた日米関係(四二)
国際協調の時代⑵(簑原俊洋)
京都町家歳時記(三五)
お墓で繫がるということ(山中恵美子)
ミネルヴァ日本評伝選「自著を語る」
幕末第一の偉人・岩瀬忠震(小野寺龍太)
中東の語り部たち(四六) 戦後知識人の中東⑷ 臼杵 陽
社会学の古典を読む(二五)
交換経済に先立つ別の経済の可能性を探る(毛利嘉孝)
本をめぐる声
本は人生を変える(いまじん白揚 小山貴之)
京都再発見 葵バッグ(株式会社井澤屋)
■編集後記 ■ミネルヴァ書房2018年4月 新刊案内
■表紙作品/石川九楊「鉛筆痕(えんぴつこん)2018.4」