質的アプローチが拓く 「協働型」園内研修をデザインする 保育者が育ち合うツールとしてのKJ法とTEM
有意義な研修へと導く「7つの習慣」を紹介し、保育の振り返りを支え、子ども理解を促すKJ法とTEMの活用を具体的に解説する一冊。
みんなが安心して語り合い、ティームワークを高められるような「協働型」園内研修をめざすために、有意義な研修へと導く「7つの習慣」とそのツールとしての質的アプローチを紹介する。本書では質的アプローチの中でも手順がやさしく、机の引き出しの中にあるものではじめられるKJ法とTEMに注目し、具体的な内容や進め方をていねいに解説。保育の振り返りを支え、子ども理解を促す、持続可能な園内研修のあり方を問う。
[ここがポイント]
◎ 机の引き出しの中にあるものではじめられるKJ法とTEM。アイディアを引き出し、 子ども理解を促す、その具体的な進め方を解説。
◎ 「無理なく」「楽しく」「継続的な」園内研修をめざし、有意義な園内研修にするための 「7つの習慣」を紹介。
第Ⅰ部 園内研修と質的アプローチのコラボレーション
第1章 園内研修に質的アプローチを取り入れる
1 園内研修について考える
2 保育者の成長を支える質的アプローチ
3 KJ法とTEMへの注目
4 本書の目的と意義
第2章 「7つの習慣」で園内研修を転換する
1 保育者の成長につながる園内研修
2 園内研修で保育者が感じるプレッシャー
3 「協働型」園内研修における「7つの習慣」
4 園内研修の転換と「7つの習慣」の反映
第Ⅱ部 KJ法が拓く「協働型」園内研修
第3章 園内研修をデザインするツールとしてのKJ法
1 園内研修とKJ法
2 KJ法を用いた園内研修の進め方
3 第Ⅱ部の目的と構成
第4章 KJ法を用いた園内研修は保育者になにをもたらすか
1 本章で扱う園内研修
2 KJ法を用いた園内研修のメリット
3 KJ法を用いた園内研修の難しさ
4 作業手順からみたKJ法を用いた園内研修の特徴
第5章 だれもが発言できる雰囲気をつくる保育者の振る舞いとは
1 本章で扱う園内研修
2 各保育者の振る舞いの特徴
3 保育者の振る舞いは他の保育者にどのような影響を与えるのか
第6章 KJ法を用いた園内研修の可能性と留意点
1 より幅広い保育現場での活用をめざして
2 KJ法を用いた園内研修をより効果的に行うためには
3 KJ法が拓く新たな園内研修の可能性
第Ⅲ部 TEM が拓く「協働型」園内研修
第7章 園内研修をデザインするツールとしてのTEM
1 園内研修とTEM
2 TEMを用いた園内研修の進め方
3 第Ⅲ部の目的と構成
第8章 TEMがもたらす日常の一コマからの子ども理解とは
1 本章で扱う園内研修
2 園内研修の各手順と実感された子ども理解
3 TEMを使って日常の一コマに光を当てよう
第9章 「もしも」の語り合いで深まる子ども理解とティームワーク
1 子ども理解における「もしも」の意義
2 本章で扱う園内研修
3 TEMが誘発する「もしも」の語り合いと子ども理解
4 「もしも」の語り合いが拓く子ども理解
第10章 TEMを用いた園内研修の可能性と留意点
1 TEMの輪を広げるために
2 アンケート調査からみえてきたTEMを用いた園内研修
3 TEMが拓く新たな園内研修の可能性
終 章 対話を起こし、プロセス理解を支え、振り返りを促進する――質的アプローチのいかされ方
1 専門的成長を促す「7つの習慣」
2 「協働型」園内研修を実践するための補助道具
3 可能性の持続的な探求――多様性を尊重して
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あとがき
索 引