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「アラブの春」以後のイスラーム主義運動

「アラブの春」以後のイスラーム主義運動

「アラブの春」から8年が経過した現在、イスラーム主義の迷走を徹底的に検証する

著者 髙岡 豊 編著
溝渕 正季 編著
ジャンル 政治・法律
出版年月日 2019年03月30日
ISBN 9784623082391
判型・ページ数 A5・336ページ
定価 定価3,850円(本体3,500円+税)
在庫 在庫あり
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  • 内容説明
  • 目次
中東諸国の民主化運動「アラブの春」。これによりイスラーム主義運動は各国で「権力」と「自由」を勝ち取るが、その後の国づくりはことごとく頓挫してしまう。どうして彼らの運動は失敗に終わってしまったのか。いまだ混迷をきわめるイスラーム世界について膨大な一次資料を用い運動の変遷と、その国際社会への影響を読み解いていく一冊

[ここがポイント]
◎ 「アラブの春」後のイスラーム主義の動向を包括的に論じた国内初の一冊。
◎ 膨大な一次資料から読み解く「中東の今」を初学者にも分かりやすく解説。
序 章 いま,なぜ,イスラーム主義運動なのか(高岡 豊・溝渕正季)


 第Ⅰ部 イスラーム主義運動とは何か

第1章 「アラブの春」以後のイスラーム主義運動――権威主義・過激主義・宗派主義(末近浩太)
 1 イスラーム主義運動と中東政治
 2 権威主義の持続――イスラーム主義運動による民主化の限界
 3 過激主義の蔓延――国際安全保障上の脅威としてのイスラーム主義運動
 4 宗派主義の陥穽――イスラーム主義運動同士の衝突
 5 中東政治の主体的構成要素としてのイスラーム主義運動

第2章 イスラーム主義政党支持者の「穏健化」 ――包摂‐穏健化仮説の検証(浜中新吾)
 1 イスラーム主義運動が「穏健化」するとき
 2 穏健化理論に基づく研究――イスラーム主義運動・政党
 3 政党行動モデル――どのような時にイスラーム主義政党は穏健化するのか
 4 分析の方法
 5 操作仮説と計量分析
 6 分析結果の解釈
 7 参加と中庸の交換

第3章 体制と癒着するイスラーム主義運動――モロッコとヨルダンから見るその戦略的・宗教的ジレンマ(白谷 望)
 1 体制とのイスラームをめぐる相克
 2 王制の正統性としてのイスラーム
 3 政治領域におけるイスラーム主義運動の位置づけ
 4 イスラームをめぐる相克――慈善活動と政党活動
 5 体制との共存という選択


 第Ⅱ部 世界に広がるイスラーム主義運動

第4章 国際政治のなかのイスラーム主義運動――アメリカのオリエンタリズムと「非リベラルな覇権秩序」の行方(溝渕正季)
 1 「リベラルな国際秩序」から取り残された世界
 2 アメリカの対外政策におけるリベラリズム的伝統
 3 アメリカのオリエンタリズムと中東・イスラーム世界
 4 理想と現実のはざまで――冷戦終結以降のアメリカの対中東政策
 5 アメリカと「非リベラルな覇権秩序」の行方

第5章 ヨーロッパにおけるイスラーム主義の興隆――ムスリム同胞団の浸透とスウェーデンの政党政治の変動(清水 謙)
 1 スウェーデンとイスラーム
 2 イスラームとの再会と関心の高まり
 3 移民/難民とイスラーム・コミュニティーの形成
 4 ヨーロッパのムスリム同胞団ネットワーク
 5 スウェーデンにおけるムスリム同胞団と政党政治
 6 キリスト教民主主義の衰退とイスラーム主義政党の登場

第6章 世俗主義体制における新たな対立軸の表出(――トルコ・公正発展党と「国民」の世俗主義(岩坂将充)
 1 トルコ政治におけるイスラーム
 2 トルコにおける世俗主義
 3 AKPと世俗主義・イスラーム主義
 4 世俗主義体制と新たな対立軸
 5 「国民」の世俗主義へ

第7章 サウディアラビアにおけるイスラーム主義の競合――「公式」イスラーム主義による「非公式」イスラーム主義の封じ込め(高尾賢一郎)
 1 サウディアラビアとイスラーム主義
 2 「非公式」イスラーム主義勢力の台頭
 3 過激主義の伸長と対応
 4 サウディアラビアと「アラブの春」
 5 イスラーム主義対策の展望

第8章 エジプトのイスラーム主義は失敗したのか――ムスリム同胞団の栄枯盛衰(横田貴之)
 1 危機に直面するエジプトのイスラーム主義
 2 「アラブの春」以前のムスリム同胞団――雌伏
 3 「1月25日革命」がムスリム同胞団にもたらした僥倖――好機
 4 「6月30日革命」が同胞団にもたらした危機――転落
 5 失敗したのはイスラーム主義なのかムスリム同胞団なのか――挫折

第9章 革命後のチュニジアが見せた2つの顔――民主化とテロリズム(白谷 望)
 1 「アラブの春」のきっかけとなったチュニジア
 2 革命以前のイスラーム主義運動――政教分離政策と弾圧
 3 政権党としての返り咲きと選挙での敗退
 4 チュニジアが見せた新たな2つの顔
 5 イスラーム主義運動から見るチュニジアの課題

第10章 シリアにおけるイスラーム主義の栄枯盛衰――「今世紀最大の人道危機」を遡る(高尾賢一郎)
 1 現代シリア黎明期の担い手
 2 ムスリム同胞団とバアス党
 3 アフマド・クフターロー――「公式」イスラームを担った新しい名望家
 4 ラマダーン・ブーティー――反イスラーム主義の思想的旗手
 5 長く厳しい「アラブの春」

第11章 立ち上がったイスラーム主義――戦後イラクにみる多様な展開(山尾 大)
 1 進むイラクの分断と政治不信
 2 革命運動から政権党への軌跡――統治するイスラーム主義とその蹉跌
 3 異議申し立てを行うイスラーム主義
 4 闘うイスラーム主義
 5 イラク・イスラーム主義の多様性が担保する新たな活路

第12章 イスラーム過激派の系譜――アフガニスタンから「イスラーム国」まで(高岡 豊)
 1 イスラーム過激派とイスラーム主義の盛衰
 2 どこまでさかのぼれば「イスラーム過激派のことがわかる」のか
 3 イスラーム過激派伸長の原因
 4 アフガニスタンから「イスラーム国」へ
 5 イスラーム過激派の到達点

あとがき
人名・事項索引

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