「近代化の指南役」ともいわれ日本鉄道敷設に多大な影響を与えたエドモンド・モレル。日英の一次史料から知られざる彼の実像に迫る。
著者 |
林田 治男 著
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ジャンル |
日本史
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シリーズ |
評論・自伝 > ミネルヴァ日本評伝選
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出版年月日 |
2018年08月10日
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ISBN |
9784623084241 |
判型・ページ数 |
4-6・368ページ |
定価 |
定価3,850円(本体3,500円+税) |
在庫 |
在庫あり |
エドモンド・モレル(1840〜1871)明治初期のお雇い外国人
英国人初代技師長として、鉄道建設を指揮し、日本の近代化を支えた。在職期間20カ月弱という短いなかで果たした功績は高く評価されている。日英の膨大な一次資料から経歴を明らかにし、「三–六機関」(3フィート6インチ)決定の舞台裏も描く。
[副題の由来]
お雇い外国人として日本の鉄道開業に向け初期より指揮をとった、モレルの業績を讃える死亡記事より(『横濱毎日新聞』明治四年九月廿四日号)。道半ばに30歳で早逝し、翌日亡くなった妻ハリエットに向けた遺言とともに、工部省官員による葬送の様子と工事の進捗状況が紹介されている(本書332頁参照)。
[ここがポイント]
◎ 三-六軌間決定における新たな説を提唱する。
◎ 日英の膨大な一次資料にあたり、経歴と人間関係の実像を描く。
はしがき
序 章 モレルとは何者か
1 語り継がれてきた人
2 学界の多数説と森田説
第一章 英国時代
1 誕 生
2 家 庭
3 キングス・カレッジにおける学業
4 結 婚
5 父方と母方の家族
第二章 技師となる
1 修行時代
2 メルボルン
3 ニュージーランド
4 土木学会
第三章 鉄道と関わる
1 ラブアン在勤
2 ラブアンの環境と総督
3 南豪州
第四章 日本へ
1 赴 任
2 後日譚
3 軌間決定
4 来 日
第五章 日本在勤
1 契約上の地位
2 鉄道建設
3 死亡、遺言
4 日本側史料
5 死亡記事
第六章 貢献と動機
1 技量と貢献
2 技能と赴任の動機
参考史料・文献
あとがき
エドモンド・モレル略年譜
巻末史料
人名・事項索引