ハード・ソフトの両面で、地震・風水害について検証し、その対策を提言する
著者 |
中山 学 著
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ジャンル |
社会
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シリーズ |
社会 > 神戸学院大学現代社会研究叢書 2
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出版年月日 |
2019年02月10日
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ISBN |
9784623083138 |
判型・ページ数 |
A5・330ページ |
定価 |
定価6,600円(本体6,000円+税) |
在庫 |
在庫あり |
兵庫県南部地震や東北地方太平洋沖地震による巨大震災等にみられるように、歴史的にも日本では度重なる災害を経験してきた。高度成長による都市化とともに築造された公共構造物も間もなく寿命の時期を迎え、その耐震化は喫緊の課題となっている。さらに地球規模での気象変動による豪雨災害も頻発しており、地震とともに風水害への防災・減災に向けた対策の重要性が増している。ハード・ソフトの両面で、科学技術を活かし歴史に学ぶ姿勢が求められている。
[ここがポイント]
◎ 日本を襲った巨大地震と風水害を多数の図表・写真等を用いて検証し、防災・減災の観点から今後の対策を提言する。
まえがき
第Ⅰ部 地 震
プロローグ
第1章 地震と地震動
1.1 地震とは
1.2 地震動とは
1.3 長周期地震動
1.4 震度と加速度
第2章 現代日本を襲った2つの巨大地震(1)——1995年1月17日、兵庫県南部地震
2.1 兵庫県南部地震発生前の都市直下型地震
2.2 兵庫県南部地震の地震活動
2.3 被害が集中した理由
2.4 兵庫県南部地震の被害概要
2.5 建築構造物の被害
2.6 土木構造物の被害
2.7 地盤災害
2.8 火災による被害
2.9 ライフラインの被害
第3章 現代日本を襲った2つの巨大地震(2)——2011年3月11日、東北地方太平洋沖地震
3.1 東北地方太平洋沖地震発生前の海溝型地震
3.2 発生した地震動
3.3 津 波
3.4 地盤災害
3.5 火 災
3.6 原子力発電所事故
3.7 発生した諸問題
第4章 地震対策
4.1 自然の脅威を知り、防災につなげる
4.2 地震観測網
4.3 大型震動台実験装置
4.4 耐震設計法の高度化
第5章 巨大地震に備えて
5.1 巨大地震から何を学ぶか
5.2 首都直下地震にどう備えるか
5.3 南海トラフ巨大地震
5.4 低頻度巨大地震に対応するために
第6章 地震対策の今後の展望——まとめにかえて
6.1 現状をどうとらえるか
6.2 地震対策の今後
第Ⅱ部 風水害
プロローグ
第1章 水との闘いの歴史
1.1 既往の水との闘い
1.2 戦国武将の対応
1.3 江戸時代から現代
第2章 大雨の発生とその対策
2.1 大雨にどのように対峙するか
2.2 大雨の降る条件
2.3 過去の被害事例
2.4 大雨の発生とその原因
2.5 状況把握と予測
第3章 台風および高潮による災害の歴史
3.1 台風の発生メカニズムと被害発生の実例
3.2 台風とは
3.3 高潮の発生メカニズムと最大潮位
3.4 国内の被害事例
3.5 海外の台風・高潮被害事例
第4章 土砂災害とその対策
4.1 土砂災害を概観する
4.2 土砂災害とは
4.3 国内の被災事例
4.4 土砂災害対策
第5章 河川氾濫とその対策
5.1 河川氾濫とは
5.2 河川氾濫の発生メカニズム
5.3 河川氾濫被害事例
5.4 河川氾濫の対策
第6章 内水氾濫水害事例とその対策
6.1 我々にとって身近な水害
6.2 下水道施設の歴史
6.3 内水氾濫発生のメカニズム
6.4 内水氾濫事例
第7章 都市型水害事例とその対策
7.1 都市圏で発生する水害
7.2 都市型水害発生メカニズム
7.3 国内の都市型水害被害事例
7.4 海外の都市型水害被害事例
7.5 都市型水害の対策
第8章 風水害対策の今後の展望
8.1 風水害対策の現状と方向性
8.2 水防法
8.3 下水道法
8.4 地下街ガイドライン
あとがき
引用・参考文献
索 引