ドイツ近代史 18世紀から現代まで

序　「虚飾の帝冠」と領邦体制――一八世紀ドイツの政治と社会　

　一）国境と民族　

　二）神聖ローマ帝国の構造　

　三）領邦国家の構造　

　四）領邦絶対主義下の社会――プロイセンにおける社会の軍事化を中心に

一　「統一と自由」を求めて――ドイツ連邦期の政治と社会　
　　一）「上」からの改革　　　二）「統一と自由」の希求とその帰結
二　帝国主義の道――ドイツ帝国の政治と社会　
　　一）ビスマルク時代　　二）ヴェルヘルム時代　　三）高度工業下の教育と社会
三　苦悶のマス・デモクラシー――ワイマル期の政治と社会　
　　一）一一月革命とワイマル憲法　　二）ワイマル共和国の政治　　三）ワイマル期の経済
　　四）ワイマル共和国の解体と崩壊（一九三〇－三三年）　
　　五）都市大衆社会の生活と文化――家族と女性を中心として
四　「反動と革命」の独裁――ナチス期の政治と社会　
　　一）一党独裁への道　　二）第三帝国の経済　　三）第三帝国の政治
　　四）独裁下の社会と生活――民衆の行動様式を中心に

終　「過去」への訣別のなかで――西ドイツの政治と社会
　　一）分裂国家への道　　二）「経済奇跡」と宰相民主主義　
　　三）西ドイツの方途――新しい社会運動と緑の党の衝撃　

補論　ドイツ統一過程についての十項目補　現代歴史学論争――ドイツ近現代史の見方ととらえ方

　　一）「歴史主義」――伝統の重み　　二）フィッシャー論争――戦後西ドイツ歴史学の新生
　　三）ヴェーラー論争――「社会史」対「新歴史主義」　　
　　四）「特有の道」論争――「下からの社会史」からの批判
　　五）「歴史家論争」――「過去の克服」をめぐる争い　　六）ドイツ統一と歴史学