これまでの社会福祉の展開が高齢者・障害者中心であったことから、さらに児童・家族へのアプローチを含め、その総合化をはかることが不可欠であるという認識に立脚して編集された共同研究。
第1部 地域福祉の基本的理念と展開1 「福祉社会」と地域福祉総合化への途2 地域福祉理念の新展開――当事者主体の理論構築をめざして3 非営利民間組織(NPO)とネットワーク ――地域福祉の供給主体の新たな形態4 社会福祉の分権化と自治体の「選択」――地域福祉行政の今日的課題5 福祉コミュニティの可能性――都市社会学の知見から 第2部 家族福祉の今日的課題と展望1 家族政策の課題と将来への展望2 子どもと家族に対する公的・社会的支援システムの課題 ――児童福祉法2条の今日的意義3 障害をもつ子どもをかかえた家族への福祉的援助の課題 ――ファミリー・サポート・サービス概説4 フランスにおける養育援助サービス ――児童社会援助(ASE)の展開を中心にして5 スウェーデンにおける家族援助政策 ――その理念と地域における子育て支援 第3部 家族・地域福祉の援助方法論の課題1 ソーシャルワークの実践と生活援助――家族とコミュニティへの視野2 家族援助の実践的展開 ――家族を中心とするシステムズ・アプローチを基礎に3 コミュニティにおけるソーシャル・サポート・ネットワーク ――ファミリー・サポートをふまえて4 地域福祉援助技術の基本的課題終 章 スウェーデンにおける社会政策の展開と最近の動向 ハラルド・スウェドナー&グンネル・スウェドナー 和訳:■原雅昭 第1節 これまでの動向 第2節 何が起きつつあるか 第3節 今後、何が起きると考えられるか