崇神崩年=290年を実証する。『古事記』崩年干支と『日本書紀』紀年を比較・検証、斬新な作業仮説を導入し、紀年の原史料を復元する。日本の古代史を大きく塗り変える。
第1章 歴史はつねに編集された歴史である1 紀年と崩年干支は謎に満ちている2 現在に投げ掛けられた謎「後勘校者、知之也」3 『古事記』『日本書紀』はいかに編集されたか第2章 紀年問題はいかに探求されたか1 紀年は疑われ、崩年干支は尊重された2 明治の紀年論はどう展開されたか3 三品彰英が提示した二つの方法4 戦後の紀年論はどう展開されたか5 他に紀年を解く方法はないのか第3章 紀年を解く方法がある1 山本武夫の『日本書紀の新年代解読』2 山本武夫の到達点と問題点は何か第4章 原史料復元のための方法と仮説1 春秋年(暦)は存在したか2 紀年構成のからくりを探る3 紀年の原史料を復元するための仮説第5章 紀年の原史料を復元する1 継体崩年~反正崩年2 反正崩年~成務崩年3 成務崩年~崇神崩年4 欠史八代と神武天皇5 原史料はどのようなものか第6章 原史料を実年代に比定する1 継体十七年よりさかのぼる2 仁徳・応神の治世年数を検証する3 神功崩年より崇神崩年まで4 欠史八代と神武天皇終 章 まとめ