西田哲学と現代 歴史・宗教・自然を読み解く

１　京都学派と「近代の超克」の問題　１）「近代の超克」論の矛盾と課題　２）西田幾多郎と日本文化の問題　３）田辺元と懺悔道　４）三木清と協同主義の哲学　５）京都学派と世界史の哲学２　西田幾多郎と太平洋戦争　１）歴史的現実と学問の方法　２）日本文化のあり方の問題　３）物の論理と心の論理　４）晩年の歴史観と国家観　５）開戦前後の西田幾多郎　６）世界新秩序の原理と国体論　７）憂慮と希望――落日を前に　　　　　　　　　　３　歴史と哲学――西田幾多郎と田辺元の歴史観　　１）歴史的形成の論理としての西田哲学　２）行為的直観の論理　３）田辺元と歴史哲学４　スピノチスムスとニシディスムス　１）宗教的自覚の論理　２）スピノザ哲学と西田哲学の類似性　３）スピノザ哲学と西田哲学の差異性　４）結　語　　　５　西田哲学と仏教　１）西田哲学と仏教とのかかわり　２）西田幾多郎と鈴木大拙　３）逆対応の論理と親鸞の横超思想６　日本的自然観の可能性　１）地球環境問題とは何か　２）自然とNATURE　３）近代西洋の自然観と自然科学　４）日本的自然観の特性とその系譜　５）地球環境問題と自然観の再構築　　　７　西田哲学と環境倫理の問題　１）西田哲学における理論と実践　２）近代西洋倫理の特徴と問題点　３）環境倫理の根本原理８　新しい実在観――日本哲学の方向　１）西田哲学と場所の論理　２）絶対無の哲学とその系譜　３）絶対と相対――逆対応の論理　４）新しい実在観あとがき／初出一覧／人名・事項索引