現代社会と産業化の蹉跌産業化の光と影を問うなかから、人間圏と地球社会との共生を考察する。産業革命以来、近代社会は科学技術の発展のもたらす恩恵と同時に、第三世界が直面する危機、環境破壊、仮想世界と現実世界の二層構造によるアノミーなど、それが生み出す多大なリスクにもさらされている。本書では、産業化の現代的位相の光と陰を問うなかから、21世紀における人間圏と地球社会との共生について考察を加える。
はしがき序 産業化と社会変動 一 産業化の現代的位相1 産業社会の位相転換2 消費社会と文化3 電子メディア時代の到来 二 21世紀への課題4 リスク社会の共生空間5 環境とライフスタイル6 環境グローバリズム時代の原子力発電政策7 医療・技術の現代史のために8 産業社会と環境社会の論理