よくわかる授業論
これまでの授業研究の成果にもとづいて、授業づくりや子どもの学びについて考えるための土台となる基礎的・基本的な知見を、幅広いトピックスをとりあげて解説する。 【ここがポイント!!】 ◎ 重要なトピックをそれぞれ見開き2ページ(または4ページ)で解説 ◎ 図表を豊富に用いたわかりやすい紙面 ◎ 全体を通して授業論の主要な知見と考え方が理解できる
Ⅰ 授業づくりの基礎理論
1 授業という世界
2 経験主義の教育:教育と生活の結合
3 系統主義の教育:教育と科学の結合
4 「わかる授業」と「たのしい授業」
5 授業における学力と人格の問題:教育的教授そして教科指導と生活指導の関係
6 授業における個別化と協同化の問題
7 授業を構成する要素
8 授業における技術化と芸術化の問題
9 授業づくりを支える教師の技量
10 学校知のイデオロギー性
Ⅱ 学力問題と授業づくりの課題
1 授業づくりと学力モデル
2 「基礎学力」と「リテラシー」
3 生きて働く学力
4 「新学力観」と「生きる力」
5 「確かな学力」の育成
Ⅲ 授業における子どもの学び
1 認知科学の展開と授業づくり
2 構成主義の学習観
3 学習の文脈依存性
4 子どもの意欲と授業
5 顕在的カリキュラムと潜在的カリキュラム
Ⅳ 教育目標・教育内容の設定
1 カリキュラムと教育課程をどう考えるか
2 学習指導要領と教育内容の計画
3 学習活動のまとまりとしての単元
4 カリキュラム研究の歩みと教育目標の理論
5 教科教育の目標をいかに具体化していくか
6 「主題・探求・表現」の単元設計と「目標・達成・評価」
7 授業の豊かさと到達目標
Ⅴ 教材開発と授業の構想
1 教育内容と教材・教具
2 教材解釈と教材開発
3 教材としての教科書
4 教室環境のデザイン
5 教育メディアの効果的活用
6 学習指導案の作成
Ⅵ 学習形態の工夫
1 一斉教授
2 個に応じた指導
3 協同学習
4 子ども同士のやりとりを重視する授業
5 探求的な学習
6 問題解決学習
7 表現活動
8 体験学習
Ⅶ 授業展開を導く教授行為
1 授業の流れをどうつくるか
2 教師の指導言
3 深い思考を促す発問の工夫
4 机間指導
5 教室における非言語的コミュニケーション
6 板書法
7 授業時間の弾力的運用
8 教室と学校を開く
Ⅷ 教育評価を活かした授業づくり
1 授業づくりにおける教育評価の位置づけ
2 診断的評価・形成的評価・総括的評価
3 子どもの学びの豊かさと「ゴール・フリー評価」
4 子どもの「つまずき」を生かす授業
5 「真正の評価」論とパフォーマンス評価
6 学習の歩みと記録:通知表とポートフォリオ
Ⅸ 学級編成・生活指導と授業
1 学級とは,その可能性
2 学級編成の方法
3 学級運営と生活指導
4 学習規律と学習集団の指導
5 学級崩壊
6 習熟度別学習編成と授業
Ⅹ 特別なニーズをもつ子どもへの対応
1 特別なニーズをもつ子どもたちへの対応の諸相
2 分離と統合をめぐる議論
3 LDの子どもたちへの対応
4 ADHDの子どもたちへの対応
5 学力格差と低学力の問題
Ⅺ 各領域における授業づくり
1 国語科の授業づくり
2 算数・数学科の授業づくり
3 理科の授業づくり
4 社会科の授業づくり
5 英語科の授業づくり
6 図画工作・美術科の授業づくり
7 音楽科の授業づくり
8 体育科の授業づくり
9 技術・家庭科の授業づくり
10 道徳の授業づくり
11 生活科の授業づくり
12 総合的な学習の授業づくり
Ⅻ 授業研究の方法
1 授業研究の概念の歴史的展開
2 授業の一般化と個性化
3 実践記録と授業記録のとり方
4 授業の科学的分析
5 授業の理論化と教授学
6 授業研究と教師教育
授業づくりの遺産に学ぶ(外国編)
1 ペスタロッチの直観教授法
2 ヘルバルト派の5段階教授論
3 デューイの経験主義学習論
4 ブルーナーの発見学習
5 マスタリー・ラーニング(完全習得学習)
6 フレネ教育
授業づくりの遺産に学ぶ(日本編)
1 木下竹次の合科学習
2 及川平治と「分団式動的教育法」
3 生活単元学習と問題解決学習
4 生活綴方
5 数学教育協議会と水道方式
6 仮説実験授業と授業書
7 全国授業研究協議会の成果
8 斎藤喜博の授業づくり論
9 教育技術の法則化運動
授業づくりをめぐる現代的課題
1 日本型高学力の問題と学びからの逃走
2 学力低下とゆとり教育・新学力観
3 総合的な学習と「学び」の授業づくり
4 教職の揺らぎとバーンアウト
5 生き悩む子どもたち
さくいん