お笑いなどの14のテーマを社会学的に読み解き、調査・立論を舞台裏から学ぶ。 【ここがポイント!!】 ◎ どのように問いを絞り込むかを具体的に示す ◎ どのように議論を展開するかを具体的に示す ◎ レポートや卒論を書く前に読めば役立つこと間違いナシ
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はじめに 第・部 流行としての現代文化 第1章 流動化する愛……………名部圭一 電車男はなぜ「告白」しなければならなかったのか 1 純愛ブームのなかの『電車男』 2 再帰化する自己と愛の変容 3 純粋な関係性がもたらす不安 4 コンフルエント・ラブの可能性第2章 お笑い……………………澁谷知美 「男の世界」で女性はどのように語られているか 1 劇場で抱いた確信 笑いとジェンダーの関連性 2 大衆文化における女性客の貶価 3 分析 女性芸人と女性客をめぐる言説 4 今後さらに勉強したい人のために第3章 心理ブーム………………山田陽子 人はなぜ、感情をコントロールするのか 1 一九九〇年代の心理ブーム 2 感情の贈与交換と儀礼的相互行為 3 「人格崇拝」という現代宗教 4 個人に対する信仰をめぐって第4章 田舎暮らし………………菅 康弘 〈住〉を“選択”することの意味とは 1 “田舎”という選択肢の登場 2 “田舎”の語りとその限界 3 「よそ者」であることを「選択」する 4 「田舎暮らし」を取り巻くもの コラム デジタル時代のアナログ的調査法 第・部 民俗としての現代文化第5章 贈り物……………………藤吉圭二 人はそれに何をこめるのか 1 贈り物の意味 2 「関係」という視点から贈り物を見る 3 贈り物 日本の場合 4 贈り物 さらなる探求第6章 旅と観光…………………須藤 旅のあり方はどのように変容したのか 1 バックパッカーの快楽と危うさ 2 旅の習俗と旅の文化の構造 3 旅の産業化のなかで再編成される旅の欲望 4 近代の旅の向こう側へ コラム 旅する側から観光の「近代批判」を考える第7章 習い事……………………大淵裕美 バレエ教室でどのように踊れるようになるのか 1 クラシックバレエとの出会い 2 バレエ教室を見る視点 3 「ルール」と「道具」から見たバレエ教室 4 習い事論への展開第8章 民 話……………………山 泰幸 なぜ、猿退治伝説は再び語られるようになったのか 1 民話の再発見 2 猿退治伝説の読み方 3 再生する民話 4 遺跡化する民話第9章 盆踊り……………………足立重和 その“にぎわい”をどのように考えることができるのか 1 “にぎわい”と出会う 2 “にぎわい”の脇に立つ 3 “にぎわい”と向き合う 4 “にぎわい”の方向性を示す 第・部 変容する現代文化第10章 地域社会とメディア…寺岡伸悟 ケータイの「圏外」でなくなることが情報化なのか 1 中山間地域での「出会い」 2 地域社会と情報・メディアの関係を読み解く 3 地域Webサイトの成立過程の分析 4 現代人にとっての「場所」第11章 子どもと遊び…………工藤保則 子どもはなぜ集団で遊ぶのか 1 変わる子どもの遊び 2 子どもの社会化 3 子どもの遊びに関するアンケート調査 4 変わらない子どもの遊び コラム 子ども調査と「計量的モノグラフ」第12章 「お客様」社会…………森 真一 人は客になるとなぜ暴力をふるうか 1 消費の現場でのエピソード 2 「お客様」社会論の位置 3 「お客様」社会と暴力 4 消費社会論としての「お客様」社会論第13章 ラジオと高齢者………真鍋昌賢 「深夜」とは誰のものか 1 深夜放送との出会い 2 受容を方向づける番組の特徴 3 どのような「参加」の仕方があるのか 4 「高齢者」文化の発見と記述に向けて第14章 文化の遺産化…………小川伸彦 「文化財」はどこから来てどこへゆくのか 1 お賽銭と拝観料 2 国宝と聖なるもの 3 増殖する「文化財」 4 文化財・文化遺産と現代社会 さらなるテーマへおわりに 社会学的思考のための11のヒント索 引