幕府の危機に挑んだ「山師」。田沼時代とは何だったのか。
著者 |
藤田 覚 著
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ジャンル |
評論・自伝
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シリーズ |
評論・自伝 > ミネルヴァ日本評伝選
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出版年月日 |
2007年07月10日
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ISBN |
9784623049417 |
判型・ページ数 |
4-6・312ページ |
定価 |
定価3,300円(本体3,000円+税) |
在庫 |
在庫あり |
将軍小姓から幕府老中へ、600石の旗本から5万7000石の大名へ異例の出世を遂げ、18世紀後半に大胆な経済改革を展開した田沼意次。賄賂汚職の悪徳政治家か、清廉潔白な開明的政治家か。毀誉褒貶の激しい意次の実像は、いかなるものか。
はじめに
第一章 権力掌握の道のり
1 田沼家の歴史
2 田沼意次の経歴――将軍家重の代
3 田沼意次の経歴――将軍家治の代
4 出世と権勢の理由
5 田沼意次の人脈・党派の形成
6 幕府権力の掌握
第二章 利益追求型の政治――意次の政治
1 田沼時代の幕府財政
2 御益追求と山師の時代
3 意次と源内・藍水
4 興利策の追求
5 幕府利益中心主義
第三章 幕府全権掌握期の政治
1 下総印旛沼の干拓工事
2 ロシア交易と蝦夷地の開発
3 両替商役金の問題
4 幕藩財政と御用金
5 幕府銀行設立の構想
第四章 田沼意次の素顔
1 意次は清廉潔白か
2 江戸時代の賄賂と意次
3 意次の素顔と世相
4 相良藩田沼家の素顔
第五章 田沼時代の終焉
1 田沼意知の横死
2 田沼意次の失脚
3 田沼意次の処罰
4 波瀾の生涯を振り返って
参考文献
あとがき
田沼意次略年譜
人名・事項索引