ここに見つけた! 意外な傑作宮沢賢治、坂口安吾、カフカ、メルヴィル…、大作家の隠れた問題作に迫る、ユニークな文学案内名作は隠れている。大作家の意外に知られていない「意外作」あるいは「問題作」を取り上げ、その作品の持つ意味を探る愉しみへと誘う、異色の文学ガイド。本書では、夏目漱石、宮沢賢治、坂口安吾、カフカ、メルヴィルなどの20作品を紹介する。
1 宮沢賢治「やまなし」……………………千石英世2 カフカ「父の気がかり」…………………室井光広3 坂口安吾『街はふるさと』………………千葉一幹4 ドストエフスキー『分身』……………山城むつみ5 エミール・ゾラ『ボヌール・デ・ダム百貨店』 ……………………………………………宮下志朗6 森 外「有楽門」………………………美留町義雄7 夏目漱石『坑夫』…………………………芳川泰久8 江戸川乱歩「蜘蛛男」……………………藤井淑禎9 ジュリアン・グラック『シルトの岸辺』…三ツ堀広一郎10 岡本かの子「夏の夜の夢」………………高頭麻子11 野上弥生子「縁」…………………………平井杏子12 フローベール『ブヴァールとペキュシェ』 …山崎 敦13 川端康成『みずうみ』……………………高原英理14 メルヴィル「バートルビー」……………橋本安央15 谷崎潤一郎「過酸化マンガン水の夢」…千葉俊二16 室生犀星『蜜のあわれ』…………………伊藤氏貴17 吉行淳之介「家屋について」……………芳川泰久18 プラムディヤ『人間の大地』四部作……押川典昭19 日野啓三「七千万年の夜警」……………中村邦生20 三島由紀夫『命売ります』………………千葉一幹あとがき