命いとおし 詩人・塔和子の半生 隔離の島から届く魂の詩
大岡 信氏 推薦!
いまこの詩人を語ることは大層困難だろうが大いに意義深いことだ
塔和子(一九二九年 )詩人。少女時代にハンセン病を患い、大島青松園に入所。法によって隔離され、死ぬまでを過ごす、という生活のなかで「魂の尊厳は自由な詩に乗って隔離から羽ばたいていける」との思いから、千篇もの詩をつくり続ける。高見順賞を受賞し、映画に出演し、数々の栄誉を受けて、熱烈なファンをも持つが、いまだ一般には知られていない。本書では、本人インタビューや詩をまじえつつ詩人・塔和子の半生を描く。
序 情動をろ過して
1 発 病
2 ハンセン病とは
3 隔離の島で生きて
4 塔和子を知りたくて
5 隔離の島から世に知られて
6 映画『風の舞』に出演して
7 故郷を思う
8 人生の伴侶に出逢う
9 別 れ
10 想いは詩に詩は想いを
11 らい予防法との闘い
終 生きた証
参考資料