教育と学習を共同体の視点で捉え直す試み幅広い学問領域からの示唆を要約・解釈し、教育・学習共同体の姿を模索する手がかりを得る。
序論 情動共同体から対話共同体へ I 共同体の思想1 絆の様態と構造 哲学の示唆2 生活共同体の原理、矛盾、変動 経済学の示唆3 構成原理を異にする共同体の並立可能性に向けて 社会学の示唆4 人間形成にとっての学校・学級共同体の意味 教育学の示唆第1部のまとめ 学級共同体、学校共同体のために 原世界を与える自生的共同体の重要性コラム 制度主義教育論 II 共同体構成員の形成と社会的世界の立ち上がり5 共同体構成員の形成6 呼応的共同世界の生成 世界要素の「いま」への融合7 対話共同体構成主体の発達機序 パースペクティブによる体験世界の構造化8 人間形成のかかわりの制度作りのために第2部のまとめ 個人の自律と集団の自律結論 中間共同体と自律性形成の関係についてコラム 蓄積・圧縮と同化・調節あとがき