子どものリスクとレジリエンス
子どもの力を活かす援助
逆境を乗り越える子どもたちから学ぶ
| 著者 | マーク・W・フレイザー 編著 門永 朋子 訳 岩間伸之 訳 山縣 文治 訳 |
|---|---|
| ジャンル | 福祉 |
| 出版年月日 | 2009/12/20 |
| ISBN | 9784623054961 |
| 判型・ページ数 | A5・592ページ |
| 定価 | 本体8,000円+税 |
| 在庫 | 在庫あり |
貧困、虐待、障害、学校不適応、非行、薬物乱用といった危機的な状況に置かれながらもたくましく生き抜く子どもたちに焦点を当て、彼らが自分自身の力——レジリエンス——を最大限に発揮するための新しい援助の枠組みと方策を示す。(原題:Mark W. Fraser, ed., Risk and Resilience in Childhood : An Ecological Perspective 2nd ed, National Association of Social Workers, INC., 2004)
謝 辞
第1章 子どもの生態学的環境――マルチシステムの視座
1 リスクとレジリエンスの視座
2 リスクの定義
1) 困難を乗り越えること:レジリエンスと防御推進要因
2) リスクの高い行動とリスクの高い環境:包括的枠組みの必要性
3 生態学理論:マルチシステムと交互作用の視座
1) リスクと因果関係:マルチシステムの観点
4 本書の構成
第2章 子どものリスクとレジリエンス
1 リスク要因
1) リスク以外の特性:遺伝-環境相互作用
2) 文脈的な影響
3) ストレスのかかるライフイベント:転機となる事件から日常的な困り事まで
4) 累積的な影響:リスクのまとまり
5) リスクのメカニズム
6) リスクの連鎖と因果関係モデル
2 レジリエンスの概念
1) レジリエンスのタイプ:どれほど傷つきにくいのか
2) レジリエンスと対処能力
3) レジリエンス、リスク、文化:継続的に生じる力動的な相互作用
3 防御の概念
1) 「促進要因」対「防御推進要因」
2) 防御のメカニズム
3) 累積的な防御の影響
4 レジリエンスのモデル:リスクと防御推進要因の相互作用
1) 付加的重複モデル
2) 相互作用モデル
3) 影響のシステム:「近位の影響」対「遠位の影響」
4) レジリエンスとは困難を乗り越えることなのか
5) リスクに対する感度:強化に向けた影響と逆境から得られるもの
5 共通のリスクと防御推進要因のモデル
6 共通のリスク要因
1) 広範な環境のリスク要因
2) 家族のリスク要因
3) 親の精神障害
4) 個人の心理社会的なリスク要因と生物学的なリスク要因
7 共通の防御推進要因
1) 広範な環境の防御推進要因
2) 家族の防御推進要因
3) 個人の心理社会的および生物学的な防御推進要因
8 結論
第3章 リスクと防御推進要因の分析方法――疫学から学ぶ
1 疫学的な視座
1) 大規模集団と個体群
2) 因果関係
3) 予防、管理、治療
2 大規模集団および個人のリスクアセスメント
3 疫学の用語
1) リスク
2) リスクと防御
3) 有病率と発生率
4 相関の測定:相対リスクとオッズ比
1) リスクの分析:下位集団における率の比較
2) 相対リスク
3) オッズ比
4) オッズ比の解釈
5 生存分析
1) 生存時間
2) 生命表
3) リスクの図示化
4) 生存曲線の図示化
5) ハザード曲線の図示化
6) 生存曲線の図示化:その他の活用方法
6 人を志向する分析
7 要 約
第4章 子どもへの不適切なかかわり――リスクと防御推進要因の視座
1 子どもへの不適切なかかわりが子どもの発達に与える影響
2 問題の概説
1) 子どもへの不適切なかかわりの割合
3 子どもへの不適切なかかわりに関連するリスクと防御推進要因
1) 親のリスクと防御推進要因
2) 子どものリスクと防御推進要因
3) 不適切なかかわりに関連する環境要因
4) 地域環境の要因
4 子どもへの不適切なかかわりのリスクアセスメント
5 臨床における実践のためのアセスメント
1) 臨床のアセスメントの源と領域
2) 子ども虐待およびネグレクトへの介入
6 子どもに焦点を当てた介入
7 親と家族に焦点を当てた介入
8 マルチシステムに焦点を当てた介入
9 介入とは何か
10 今後の課題
第5章 学校での不適応――生態学的相互作用発達の視座
1 理論的な根拠と本章の目的
2 問題の特徴
1) 学校不適応の概念
3 脆弱性のアセスメント:学校不適応の概要
1) 人種と階層
2) リスク要因と学校不適応
3) 困難に打ち勝つこと
4 レジリエンシーの用語上の定義に向けて
1) 生態学的相互作用発達の視座
2) 相互作用の視座
3) 生態学的視座
4) 発達の視座
5) 健康生成の視座
5 アセスメント、予防、介入への示唆
1) 安定性
2) 負荷バランス
3) 参 加
6 実践計画票:介入のアセスメント
7 リスクと防御のアセスメント:学校適応プロファイル
8 結 論
第6章 障害のある幼少期の子どもの発達上の脆弱性
1 子どもと青少年における障害の有病率
1) アセスメント
2) 発達の速さが同じでないこと
3) 児童期の障害の生態学的枠組み
2 障害のある子どもに関連するリスクと防御推進要因
1) 性 別
2) 胎児期および周産期の合併症
3) 二次的な障害
4) 家族の要因
3 累積的なリスクと防御推進要因
4 リスクとレジリエンスのアセスメント
5 予防および早期介入への示唆
1) 政策による戦略
2) 地域を基盤としたアプローチ
3) 統合化されたサービス
4) 家族の支援
第7章 児童期と思春期におけるアルコールと薬物をめぐるリスクと防御推進要因
1 問題の観点
1) 高校3年
2) 中学2年
3) 性別と民族による差異
4) 使用率に関する研究の要約
2 思春期のアルコールと薬物乱用のリスクと防御推進要因
1) アルコールと薬物乱用のリスク要因
2) リスク要因の要約
3) アルコールおよび薬物乱用の防御推進要因
4) 防御推進要因の要約
3 年齢、性別、人種・民族によるリスクと防御推進要因の差異
1) 年 齢
2) 性 別
3) 人種または民族
4 リスクと防御推進要因のアセスメント
1) スクリーニング検査
2) 診断のための調査票
3) 専門的な目的のための検査
4) スクリーニング検査と診断尺度の要約
5 予防、早期介入、治療への示唆
6 実施指針と介入の課題
7 結 論
第8章 非行と行為障害をめぐるリスクと防御推進要因
1 問題の特徴
2 全般的な傾向
3 非行と行為障害に関する人口統計
4 非行および行為障害が進行する過程と重要な段階
5 非行と行為障害のリスク要因
1) 地域のリスク要因
2) 家族のリスク要因
3) 学校関連のリスク要因
4) 個人および友人集団のリスク要因
5) 遺伝的または生物学的なリスク要因
6 リスクの軽減に効果的な防御推進要因、レジリエンシー、青少年のアセット
7 非行と行為障害のリスクと防御推進要因のアセスメント
1) アセスメントの戦略
2) 「子どもの行動チェックリスト」
3) 「少年保護観察とアフターケアのリスクアセスメント」
4) リスクおよび防御推進要因と青少年の反社会的な行動に関する生徒の調査
5) リスクおよび防御推進要因のアセスメントにおける問題
6) ゲートの複数化
7) 集団レベルのプログラム
8) 方法論上の限界
8 予防、早期介入、治療への示唆
1) 個人と家族への介入
2) 友人集団の介入
3) 教育の環境における介入
4) 地域における戦略
9 プログラムの例示
1) 「素晴らしい時期のための訓練シリーズ」
2) 「家族強化プログラム」
3) 「短期戦略型家族療法」
4) 「集中型アフターケアプログラム」
10 結 論
第9章 思春期の性感染症予防
1 青少年における性感染症の流行
1) 細菌性の性感染症
2) ウイルス性の性感染症
3) 思春期の性感染症がもたらす事態
2 思春期のリスクの高い性行動
1) 青少年によるリスクの高い性行動に関するリスク要因
2) 個人の心理社会的、生物学的なリスクの特性
3) 家族の諸条件
4) 親の見守り
5) 親と思春期の子どものコミュニケーションと関係
3 友人集団、地域、近隣を含む広範な環境の諸条件
1) 友人集団の態度
2) 地域および近隣
3) 性感染症についての一般的な認識の不足
4) 文化および発達面で配慮された性教育、予防、検査、治療サービスとのつながりが十分でないこと
4 防御推進要因
1) コンドームの使用に対する肯定的な態度、社会規範、使用の意図
2) リスクと防御的な行動のアセスメント
3) 実践への示唆
5 結 論
第10章 思春期の妊娠をめぐるリスクと防御推進要因――効果的な介入の基盤
1 問題の概説
1) 思春期の妊娠に関する近年の統計と背景
2) 思春期の妊娠に関する社会的、政治的、道徳的な側面
2 リスクと防御推進要因の概説
1) 広範な社会的環境に関連するリスクと防御推進要因
2) 家族という身近な社会的環境に関連するリスクと防御推進要因
3) 近隣および地域という身近な社会的環境に関連するリスクと防御推進要因
4) 個人の特性に関連するリスクと防御推進要因
5) 年齢、性別、人種または民族に関連するリスクと防御推進要因
3 アセスメントの尺度
1) 「改訂版・社会問題解決能力検査票―簡易版」
2) 「問題の経験に対する青少年のコーピング志向性」
3) 「家族環境尺度」
4) 「ソーシャルサポートに関わる行動」
5) 「ヒルソン青少年プロファイル」
4 予防と介入への示唆
1) 妊娠予防のための介入
2) 妊娠および育児中の青少年への介入
5 思春期の妊娠予防に向けた認知行動面のスキル構築プログラム
1) 認知行動のプログラムにおいて活用されている主要な介入
2) 対処技術
3) 社会的な問題解決のスキル
4) グループの特性を活用すること
6 結 論
第11章 子どものうつ――リスク要因の視座
1 児童期のうつをめぐる論争
1) 子どものうつの特徴
2) 子どものうつの有病率
3) 要 約
2 児童期のうつのリスク要因
1) 広範な環境のリスク要因
2) 家族、学校、近隣のリスク要因
3) 個人の生物心理社会的なリスク要因
3 子どものうつの防御推進要因
1) 広範な環境の防御推進要因
2) 家族、学校、近隣の防御推進要因
3) 年齢、性別、人種および民族によるリスクと防御推進要因
4 子どものうつのアセスメント
1) 自己報告方式
2) 「子ども向けの診断の面接計画」
3) 「子どもと青少年向けの診断の面接」
4) 「学齢期の子どもの情緒面の障害と統合失調症のための計画」
5) 「子どもと青少年向けの面接計画」
6) 「子どもと青少年の精神障害のアセスメント」
7) 「子どもとうつの調査票」
5 子どものうつの予防、早期介入、治療への示唆
1) 予防と早期介入
2) 治 療
3) 今後の展望
6 結 論
第12章 青少年の自殺
1 問題の解説
1) 自殺による死亡率
2) 自殺の病理性のある状態
2 リスクと防御推進要因の解説
1) リスク要因
2) 広範な環境の諸条件
3) 家族、友人、学校、近隣の諸条件
4) 個人の特性
5) 集中するリスク:リスク要因の同時発生
6) 防御推進要因
7) リスクおよび防御推進要因の年齢、性別、人種・民族、性的志向性による差異
8) リスクおよび防御推進要因のアセスメント方法
9) 文化面に関連する尺度
3 防止、介入、治療への示唆
1) 防止プログラム
2) 介入と治療
第13章 子どものリスクとレジリエンス――エビデンスに基づく実践のモデルに向けて
1 リスクとレジリエンスの視座
1) 多くの要因による決定論
2) 「蓄積されたリスク」対「特有の経路」
3) エビデンスに基づく実践に向けて
4) 2つの基本的な戦略:リスクを軽減し、防御を促進する」
5) 実践への示唆
6) リスクアセスメント
2 エビデンスに基づいた実践と介入の研究
3 意義のある変化を生み出すことができるか
4 結 論
参考文献
索 引
解 題
訳者あとがき
編者紹介
執筆者紹介






