斎藤茂吉

あかあかと一本の道とほりたり

斎藤茂吉

大いなる「国民歌人」の大いなる虚像と実像

著者 品田悦一
ジャンル 評論・評伝
文学・言語
シリーズ 評論・評伝 > ミネルヴァ日本評伝選
出版年月日 2010/06/10
ISBN 9784623057825
判型・ページ数 4-6・372ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 在庫僅少
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大いなる「国民歌人」の、大いなる虚像と実像。
万葉の伝統的な調べに近代の感覚を盛ったと評される茂吉。だが、その「伝統」が近代の産物だとすれば、彼はいったい何をしてのけたことになるのか——『万葉集の発明』の著者が満を持して世に問う問題作。

◊第22回「斎藤茂吉短歌文学賞」受賞

◊第9回「日本歌人クラブ評論賞」受賞

序 章 棺を蓋いし時
第一章 ことばのありか
    ――歌と出会うまで
 1)青年期までの略歴
 2)東北訛りに苦しむ
 3)少年茂吉の言語形成
 4)特異な言語感覚の基底

第二章 迷妄と異能
    ――左千夫に入門したころ
 1)『竹の里歌』との出会い
 2)子規の国詩創出構想と万葉尊重
 3)遺弟たちの迷走
 4)左千夫に入門する
 5)入門後の低迷
こぼればなし1 空想と写生
こぼればなし2 鰻好きにもほどがある

第三章 にんげんの世に戦きにけり
    ――『赤光』の歌境と『万葉集』
 1)異化の歌集『赤光』
 2)赤茄子の歌と剃刀研人の歌
 3)言語感覚と生命感覚
 4)根源的感覚を呼び覚ましたもの
 5)万葉調をめぐる動揺
こぼればなし3 私が召し上がる

断 章 声調とは何か

第四章 ことばのゆくえ
    ――大正期における万葉調の変質
 1)万葉渇仰とアララギ躍進
 2)『あらたま』後期における不振の兆候
 3)ことばを洗ったこと
 4)国語観の伝統主義化
 5)滞欧三年間の空白
こぼればなし4 歌人番付

第五章 配役と熱演
    ――国民歌人の昭和戦前期
 1)アララギ領袖として
 2)傍観と多産
 3)空前の万葉ブームの渦中で
 4)稀代の奇書『柿本人麿』
 5)もう一人の人麿
こぼればなし5 破門した弟子におねだり
こぼればなし6 とんだご挨拶

第六章 こころの貧困
    ――国民歌人の戦中と戦後
 1)戦時下の歌壇と万葉称揚
 2)『万葉秀歌』は文学的良心の所産か
 3)戦争詠の量産を促したもの
 4)かけがえのない日本文化
 5)敗戦を越えて
こぼればなし7 作詞は苦手
こぼればなし8 虫の好く男

終 章 配役の転倒

主要参考文献
あとがき
斎藤茂吉略年譜
茂吉歌集の制作と刊行
人名索引

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