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衰退するジャーナリズム 岐路に立つマス・メディアの諸相

衰退するジャーナリズム

元新聞記者による、渾身のジャーナリズム論

著者 福永勝也
ジャンル 社会
シリーズ 社会 >  叢書・現代社会のフロンティア 15
出版年月日 2010年11月10日
ISBN 9784623058419
判型・ページ数 4-6・330ページ
定価 定価3,080円(本体2,800円+税)
在庫 在庫あり
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  • 内容説明
  • 目次

新聞・テレビの再生は可能か
報道倫理、取材力、大衆迎合、視聴率至上主義……元毎日新聞記者が総力を傾注した「警告の書」。

民主社会において、ジャーナリズムは必要不可欠な存在である。それは社会の「道標」としての役割も担っているが、昨今、人々のメディアを見る目は厳しさを増している。その背景には、国民に対するアジェンダ・セッティングや権力の監視など本来の社会的使命を十分に果たしていないことが挙げられる。本書は、そのようなジャーナリズムの衰退現象を様々な報道事例を通して検証・考察した「警告の書」である。

はしがき

 第Ⅰ部 「IT革命」による情報新時代の到来
第1章 メディア・ビッグバンで変貌を遂げる情報環境
 1)インターネットの登場によるユビキタス的な情報通信革命
 2)マクルーハンが予言したグローバル・ビレッジの誕生
 3)ネット時代に新聞の未来はあるか
   ――紙なきデジタル時代の新聞革命

第2章 新旧メディアによる仁義なき“M&A”ウォーズ
 1)アメリカ・メディア界に吹き荒れる「再編」の嵐
 2)マードックによる「テレビ朝日株」取得の衝撃
 3)「ライブドア」によるニッポン放送買収劇と挫折
 4)TBSに対する「楽天」の経営統合提案
 5)巨大メディア・コングロマリットによる世界支配

 第Ⅱ部 大衆に対して圧倒的な影響力を誇るテレビメディア
第3章 「テレビニュース革命」によるニュースの大衆化
 1)ニュース番組の揺籃期から「戦国時代」への道程
 2)久米宏のキャスターニュース「ニュースステーション」の誕生
 3)「NHK的ニュース」から視聴者本位のニュースへの転換
 4)ワイドショー的な“楽しませるニュース”の定着
 5)「キャスターニュース」の醍醐味とその賞味期限
 6)「放送の世紀」のジャーナリズムとしてのテレビ報道論

第4章 ニュースキャスターは「大衆の代理人」たり得るか
 1)「キャスターニュース」の誕生とその主役たち
 2)“ウォッチドッグ”としてのテレビジャーナリズム
 3)稀代のジャーナリストだった久米宏と筑紫哲也の比較論

第5章 ポピュリズムに翻弄されるメディアの選挙報道
 1)「小泉劇場」による大衆迎合的ワイドショー
 2)不確定要素が大きい新聞社の投票前情勢報道
 3)政治ショーとしてのテレビの「選挙特番」
 4)開票率ゼロ段階での「当確」報道と誤報
 5)投票前の選挙情勢報道による「アナウンスメント効果」とその功罪

 第Ⅲ部 社会の公器としてのメディアを取り巻く諸問題
第6章 政治権力の介入による放送の独立性の危機
 1)朝日新聞による「NHK番組改編」報道
 2)政治報道における不偏不党性と公平性
   ――椿局長発言問題

第7章 職業倫理を崩壊させた「視聴率至上主義」
 1)テレビ・プロデューサーによる視聴率買収事件
 2)虚偽で塗り固めた生活情報番組「発掘! あるある大事典Ⅱ」

第8章 発表ジャーナリズムとメディア・スクラム
 1)「松本サリン事件」における集団誤報道
 2)坂本弁護士一家を死に追いやったTBSの責任
 3)節度ある取材にはほど遠い「メディア・スクラム」の横暴
 4)「所沢ダイオキシン報道」による風評被害と裁判

第9章 社会を抉る雑誌ジャーナリズムとプライバシー報道
 1)死者の尊厳を冒す「東電女性社員殺人事件」の暴露報道
 2)「週刊文春」をめぐる報道の自由とプライバシー侵害

第10章 メディアによる「実名・匿名」報道と個人情報
 1)実名報道によって形骸化する「少年法」と人権擁護
 2)「国民の知る権利」を阻害する警察権力の匿名発表
 3)個人情報保護法によって大きな制約を受ける報道

 第Ⅳ部 「社会の道標」としてのジャーナリズムに求められる課題
第11章 メディアは戦争の真実を伝えているか
 1)イラク戦争を「正義の戦争」に仕立てる国際世論操作
 2)“見せる戦争”“見せない戦争”と発表ジャーナリズム
 3)米政府・軍当局の情報操作によって相次いだ誤報道
 4)「アル・ジャジーラの戦争」としてのイラク戦争報道
 5)ナショナリズムの鼓舞に利用された米国メディア
 6)戦場から撤退した日本マス・メディアの“軟弱ジャーナリズム”
 7)国家の枠組みを超えた「グローバル・ジャーナリズム」への模索

第12章 ジャーナリズムとアカデミズムは連携できるか
 1)情報化社会における「知の大衆化」と知識人の役割
 2)論議を呼ぶウォルター・リップマンの「大衆論」
 3)「知と情報」の公共圏としての論壇ジャーナリズム
 4)「朝まで生テレビ」に常連出演する“知性の人々”
 5)新しい知のパラダイムでアカデミズムは「道標」になれるか
 6)大学におけるジャーナリズム研究とジャーナリスト教育

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