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マックス・ウェーバーの社会学 『経済と社会』から読み解く

マックス・ウェーバーの社会学

未完の著作から読み解くウェーバー社会学の鍵

著者 牧野雅彦
ジャンル 経済
出版年月日 2011年01月20日
ISBN 9784623058624
判型・ページ数 4-6・264ページ
定価 定価3,080円(本体2,800円+税)
在庫 在庫あり
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  • 内容説明
  • 目次

西洋近代を彼はいかに見ていたか
未完の著作から浮かび上がらせる、ウェーバー社会学の本質。
ウェーバーの著作の中でもとりわけ難解と言われる『経済と社会』。そこで検討されるのはヨーロッパにおいて初めて成立する近代国家の特質と形成過程であった。本書は、『宗教社会学論集』と並ぶ主要業績とされる『経済と社会』を、当時の国家学・法律学の論争的文脈の中で読み解きながら、ウェーバーの社会学がいったい何を論じようとしていたのかを明らかにする。

[本書のポイント]
*一般的に難解といわれるウェーバーの著作を明快に解きほぐし、その本質に迫る。
*ウェーバーの社会学理論を詳しく紹介しつつ、ドイツ国家学や法律学にも言及した、社会学のみならず法制史や法思想史に関心ある読者に必携の1冊。
*ドイツ政治史・法制史の議論を丹念に読み解き、そのなかにウェーバーを位置づけることで、新たな地平をひらく意欲作。

凡 例

序 章 『経済と社会』をどう読むか
  『経済と社会』という書物
  「大戦前草稿」と「新稿」
  ドイツ国家学との関連

第1章 君主制という問題――ドイツ国家学の展開
  国家への問い
  ハラーの家産制国家論
  君主制の三類型
  君主制と共和制
  ヘーゲルの理性的国家
  シュタールのヘーゲル批判
  アンシュタルトとしての国家
  君主制原理と議会制原理

第2章 国家学から国法学へ――ドイツ統一と国家学の変容
  君主制原理と自由主義
  君主制と連邦制
  ラーバントと国家学の転回
  連邦国家と主権の問題
  帝国の機関としての皇帝

第3章 国家学の再編――イェリネクとウェーバー
  ギールケの実証主義的国法学批判
  法人概念の問題
  君主としての皇帝
  イェリネク『一般国家学』
  皇帝と連邦参議院
  宰相責任論と「憲法の変遷」

第4章 法律学的方法から社会学的方法へ――ウェーバー社会学の形成
  方法論の問題
  社会とは何か
  法的規則と習律的規則
  『唯物史観からみた経済と法』
  ウェーバーのシュタムラー批判
  「意味」と「理解」
  教義学としての法律学
  理解社会学の方法
  法律学から社会学へ

第5章 法の社会学的基礎概念――「法秩序と経済秩序」
  法の経験的妥当とは何か
  ケルゼン――法の内側からの視点
  法の保障の社会学的意味
  国家に対する法の先行
  法の欠缺の問題

第6章 「国家」の起源――「家共同体」と「政治的共同体」
  国家学と人類学
  モルガン『古代社会』
  家族と氏族の相違
  家父長制と私有財産
  シュルツ『年齢階梯制と男性同盟』
  家共同体と氏族
  血讐義務と法
  氏族と政治的共同体
  暴力と「正統性」
  「強制装置」の組織
  アンシュタルトとしての古代都市

第7章 中世封建社会の特質――『支配の社会学』
  中世国家は存在したか
  ギールケのゲノッセンシャフト論
  ベロウのギールケ批判
  家産制と政治的支配
  中世封建制の性格
  教権制

第8章 中世都市とローマ法――『都市の類型学』と『法社会学』
  『都市の類型学』と『法社会学』
  中世都市の特質と類型
  イギリスの特殊性
  イギリス都市と地方自治
  ローマとイギリスの類比
  ディングゲノッセンシャフト的裁判
  都市と革命的独裁
  古代都市と中世都市

第9章 国家概念の再編――アンシュタルトと結社
  アンシュタルトとケルパーシャフト
  法学的国家概念としてのケルパーシャフト
  社会学的国家概念としてのアンシュタルト
  法学的概念から社会学的概念へ

第10章 国家学の再建――『経済と社会』「第一部」
  『支配の社会学』と国家学の再興
  ローマからの継承とカトリック教会
  『社会学の基礎概念』と『理解社会学のカテゴリー』
  経済行為の社会学
  『支配の諸類型』と国家学
  立憲的権力分割
  西洋議会制の概念構成
  政 党
  評議会制
  立憲君主制の問題
  国家学と歴史

第11章 法律学的方法の意味について
  サヴィニーと歴史法学の展開
  ロマニストとゲルマニスト
  ギールケと民法典論争
  国家と法の本質への問い
  ウェーバーと法律学的方法

終 章 ウェーバー社会学とわれわれ
  ドイツ――歴史への問い
  ドイツ国家学と日本

『経済と社会』を読むための文献案内
あとがき
索 引

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