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日記で読む日本中世史

日記で読む日本中世史
著者 元木 泰雄 編著
松薗 斉 編著
ジャンル テキスト
日本史
出版年月日 2011年11月20日
ISBN 9784623057788
判型・ページ数 A5・352ページ
定価 定価3,520円(本体3,200円+税)
在庫 在庫あり
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  • 内容説明
  • 目次

古来より日本人は膨大な日記を書き残してきた。この日記こそは、日本の歴史や文化を本格的に学ぶ際に欠かせない史料である。本書では、平安後期から戦国期までの約五百年間の重要かつ特徴ある日記16点を取り上げ、最先端の研究者が分かりやすく紹介する。また、同時代の日記についても近年の成果や情報を巻末に盛り込んだ有用な一冊である。

[ここがポイント]
◎ 貴族の衰退,武士の台頭など,中世の政治社会をいきいきと伝える日記史料は,最重要史料
◎ 日本史をより深く学ぶ人にとって最適の入門書

はしがき(元木泰雄)

序 章 日記で読む日本中世史(松薗 斉)
 1 日本人の日記好きは中世から
 2 日記の基礎的知識
 3 中世の日記の特徴
 4 日記の読み方--初めての方へ

 第Ⅰ部 中世前期の日記
解 説(元木泰雄)

第1章 『中右記』(藤原宗忠)――宗忠の見た白河院政(佐藤健治)
 1 『中右記』の特徴
 2 宗忠の立場
 3 白河院政
 4 院司受領藤原長実
 5 宗忠が思い知った院司受領の実力
 6 『中右記』院政批判の限界

第2章 『台記』(藤原頼長)――学問と武のはざまで(元木泰雄)
 1 頼長と『台記』の概要
 2 頼長の生涯
 3 『台記』の世界(1)
 4 『台記』の世界(2)
 5 『台記』の最後、頼長の最期

第3章 『兵範記』(平信範)――筆忠実な能吏が描いた激動期の摂関家(佐古愛己)
 1 日記の紹介
 2 信範と日記-―情報の収集・管理・運用
 3 保元の乱後の摂関家-―基実と信範

第4章 『玉葉』(九条兼実)――東国武士への視線(野口 実)
 1 『玉葉』と九条兼実
 2 『玉葉』における源頼朝の評価
 3 兼実は東国武士をどれほど知っていたか
 4 東国武士への視角
 コラム1 平安末期の日記断章(樋口健太郎)

第5章 『明月記』(藤原定家)――激動を生きぬいた、したたかな歌人(美川 圭)
 1 「紅旗征戎 、吾が事に非ず」
 2 定家自筆本とはなにか
 3 日記自筆本のかたち
 4 政治と文化のせめぎあい

第6章 『民経記』(藤原経光)――「稽古」に精進する若き実務官僚(尾上陽介)
 1 記主藤原経光
 2 経光の日記執筆
 3 公事の「稽古」に励む日々
 4 藤原信盛への意識
 5 知識の後代への継承

第7章 『花園天皇日記』(花園天皇)――王朝の黄昏、ミネルヴァの梟は夜飛び立つのか(市沢 哲)
 1 花園天皇とその時代
 2 花園天皇と学問
 3 転換する公家社会のなかで
 4 日記が問いかけるもの
 コラム2 『吾妻鏡」と日記(高橋典幸)

 第Ⅱ部 南北朝・室町期の日記
解 説(松薗 斉)

第8章 『園太暦』(洞院公賢)――最後の王朝貴族(松薗 斉)
 1 洞院公賢の出自
 2 公賢の日記執筆
 3 公賢と家記
 4 正平の一統と公賢--三種の神器をめぐって

第9章 『満済准后日記』(満済)――黒衣宰相がリードした室町政治(森 茂暁)
 1 出自とデビュー
 2 護持僧
 3 五壇法・後七日御修法との関わり
 4 足利義教登場の演出者
 5 公武統一政権の指南役
 6 後南朝との関係
 7 「天下の義者なり、公方ことに御周章」

第10章 『看聞日記』(伏見宮貞成親王)――ある宮様のサクセスストーリー(松薗 斉)
 1 「看聞」日記
 2 記主の生い立ちと日記の始まり
 3 貞成と「家」の日記

第11章 『蔭涼軒日録』(蔭涼軒歴代)――室町殿外交の舞台裏(須田牧子)
 1 蔭涼軒日録とは
 2 記主とその周辺
 3 対明関係と蔭涼軒
 4 対朝鮮関係と蔭涼軒

第12章 『親長卿記』(甘露寺親長)――戦国時代の朝廷を導く(末柄 豊)
 1 『親長卿記』の位置
 2 記主甘露寺親長
 3 親長と日記・文書
 4 親長の子女と親族
 5 朝廷の生き残りと親長

第13章 『大乗院寺社雑事記』(尋尊)――門跡繁昌のための克明な記録(安田次郎)
 1 日記と記主について
 2 摂関家・将軍・国人と門跡
 3 後日の難儀を顧みない前門主
 4 先に逝く後継者たち
 コラム3 入明記の世界--策彦周良の見た中国(伊藤幸司)

 第Ⅲ部 戦国期の日記
解 説(松薗 斉)

第14章 『政基公旅引付』(九条政基)――公家の在荘直務と戦国社会(廣田浩治)
 1 九条政基と『政基公旅引付』
 2 公家の在荘直務日記としての『旅引付』
 3 戦国の民衆史史料としての『旅引付』
 4 荘園遺跡の研究史料としての『旅引付』

第15章 『言継卿記』(山科言継)――庶民派貴族の視線(清水克行)
 1 『言継卿記』への招待
 2 山科言継と『言継卿記』
 3 躍動する庶民群像

第16章 『駒井日記』(駒井重勝)――豊臣秀次側近が記した太閤-関白関係(播磨良紀)
 1 『駒井日記』とは
 2 『駒井日記』の伝本と性格
 3 駒井重勝と豊臣秀次
 4 『日記』からみる太閤―関白の関係
 5 太閤-関白関係と秀次事件
 コラム4 本能寺の変を記す三つの日記--天下人織田信長の最期(尾下成敏)

あとがき(松薗 斉)
中世主要日記一覧(松薗 斉)
古代中世紀行一覧(松薗 斉)
人名・史料名索引

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