パフォーマンス評価入門 「真正の評価」論からの提案
思考力・判断力・表現力を評価する「パフォーマンス評価」や「ポートフォリオ評価」は,どんな考え方に基づき,どのように実践するべきか? 本書では,「質」の高い学力を教師や子ども,保護者たちの「参加」によって育もうとする「真正の評価」論と,その評価方法である「パフォーマンス評価」や「ポートフォリオ評価」等の進め方を具体的に解説する。授業と評価に関わる全ての人のための格好の入門書。(原著:Diane Hart, Authentic Assessment : A Handbook for Educators, Dale Seymour Publications, 1994.)
[ここがポイント]
◎ 新しい教育評価の方法として注目されている「パフォーマンス評価」「ポートフォリオ評価」の基本を解説
◎ 課題や解答の例を示しながら,評価法を具体的に紹介
日本語版のための序文
はじめに
第1章 これまでいたところ――標準テスト
標準テスト以前
テスト産業の隆盛
標準テストへの批判
第2章 これから向かうところ――「真正の評価」
何が評価を「真正」にするか?
「真正の評価」の利点
評価の視野を広げる
第3章 生徒たちがしていることを観察する
観察にもとづいた評価
第4章 生徒の作品を評価する
――ポートフォリオ評価
ポートフォリオ評価
ポートフォリオの事例集
第5章 パフォーマンス評価
――本当に「大事なこと」をテストする
パフォーマンス評価
短い評価課題
イベント課題
拡張課題
第6章 生徒とその家族に評価プロセスを開示する
生徒の自己評価
評価における家族の役割
第7章 新しい評価における採点と成績づけ
新しい採点ツール
グループによる成績づけ
成績づけをどうするか
第8章 「真正の評価」を実行する
主要な論点を確認する
変化を計画し, 実行する
結果を評価する
第9章 よくある質問――「真正の評価」について
第10章 もっと詳しく知りたい人のために
書籍/雑誌/ウェブサイト/その他/おわりに
評価用語解説
監訳者による解説
1 翻訳の動機と目的
2 「真正の評価」論の提起
――「質」と「参加」の保障
3 「パフォーマンス評価」の方法原理
4 大規模学力調査と「パフォーマンス評価」
Notes and Credits
巻末資料