• 哲学・思想
  • 政治・法律
  • 心理
  • 世界史
  • 経済
  • 教育
  • 日本史
  • 経営
  • 保育
  • 社会福祉
  • 社会
  • 評論・自伝
  • 自然科学
  • 児童書
  • 文学・言語
  • 資格・実用

警察

警察

比較の視座から描く「警察権力のあり方」とは。

著者 林田 敏子 編著
大日方 純夫 編著
ジャンル 世界史
シリーズ 世界史 > 近代ヨーロッパの探究 13
出版年月日 2012年01月20日
ISBN 9784623061235
判型・ページ数 A5・514ページ
定価 定価5,500円(本体5,000円+税)
在庫 在庫あり
ショッピングカートに入れる
書評投稿はこちら
この本に関するお問い合わせ、感想
  • 内容説明
  • 目次

権力の発動機関として常に国家と不可分な関係を結んできた警察。EUの発足以降、警察の国際ネットワーク化に向けた動きは加速しつつある。警察権力のあり方が国家の枠組みを越えつつある今、国家と不可分な関係にある警察の歴史的再検討が求められている。
本書は、ヨーロッパにおける警察システムの特徴や変化を描き出すことで、近代とは何かを考察する。近代のみならず近世や現代を、ヨーロッパ世界のみならず非ヨーロッパ世界を視野に入れることで、警察権力のあり方を多角的に解明していく。

序 章 警察の比較研究に向けて(林田敏子)
 1 警察研究の現状
 2 本書の特色

 第Ⅰ部 近 世

第1章 近世ドイツの治安イメージとポリツァイ(松本尚子)
    ——廷吏から治安部隊へ
 1 近世ドイツの治安状態とポリツァイ令
 2 治安の担い手——地域(局地)から広域へ
 3 治安部隊の創設と軍隊
 4 中世との比較と近代への展望
[コラム]治安ポリツァイ刑としてのガレー船刑
     ポリツァイ令としての衣服令
     クライス少尉アントワーヌ・ラ・グラーヴの一生

第2章 フランス絶対王政期の騎馬警察(正本 忍)
    ——マレショーセ研究の射程
 1 近世フランスのポリス
 2 裁判所としてのマレショーセ
 3 警察としてのマレショーセ
 4 地方統治とマレショーセ
 5 官僚制とマレショーセ
 6 マレショーセ研究の可能性
[コラム]パリ警視庁誕生の舞台裏

第3章 18世紀ロンドンの治安維持(栗田和典)
    ——都市の快適さをめぐる公私の交わり
 1 スコットランド・ヤード以前
 2 シティの治安維持体制——公に組みこまれた私
 3 議会制定法による報酬金——民をうながす公
 4 営利目的の犯罪捜査
 5 ロンドンの独自性
[コラム]オンライン版『オールド・ベイリ裁判録』

 第Ⅱ部 近 代

第4章 プロイセン警察からナチ警察へ(矢野 久)
    ——〈現代化〉の先取り?
 1 警察制度にみる権力と生活世界
 2 19世紀前半期のプロイセン警察
 3 1848年革命以降のプロイセン警察
 4 第二帝政期前半におけるプロイセン警察
 5 1890年前後から第一次世界大戦までのプロイセン警察
 6 警察の多層性
 7 暴力と労働者文化
 8 プロイセン警察から現代警察へ
[コラム]警察・検察と警察の刑罰権
 警察官の出自

第5章 自由・国民・秩序(長井伸仁)
    ——共和政フランスと警察
 1 近代フランスと警察
 2 組織と人員
 3 自由と秩序
 4 共和政の内と外
[コラム]科学警察の産声—アルフォンス・ベルチヨン

第6章 イギリス警察と「近代」(林田敏子)
    ——ボビー神話の形成と崩壊
 1 テレビドラマのなかのボビー
 2 イギリスにおける近代警察の形成と展開
 3 「イギリス的警察」イメージの形成
 4 ボビー神話の解体?
 5 よみがえるボビー——警察と「近代」そして「未来」
[コラム]宣伝する警察
     シャーロック・ホームズと警察

 第Ⅲ部 非ヨーロッパ

第7章 「政治」から「改革」へ(西山隆行)
    ——アメリカ警察の政治的特徴と革新主義時代の改革
 1 植民地期から建国期の法執行
 2 19世紀における発展
 3 警察改革
 4 アメリカの警察とヨーロッパ
[コラム]アメリカ南部の警察
     アメリカ西部の警察
     セオドア・ローズヴェルトと警察改革
     オーガスト・ヴォルマーと科学技術の活用

第8章 近代日本警察のなかのヨーロッパ(大日方純夫)
    ——地域・民衆とのかかわり
 1 近代日本の警察を問う
 2 近代警察誕生への道のり
 3 内務省警察と行政警察
 4 駐在巡査の書類を読む——ミクロの視点から
 5 近代日本警察の変化と不変化
 6 現代警察への転成—戦後の警察改革
[コラム]駐在巡査の活動——石上憲定の場合

第9章 植民地警察はいかにして生みだされたか(松田利彦)
    ——日本の朝鮮侵略と警察
 1 植民地朝鮮警察の特徴
 2 甲午改革と警務顧問
 3 日露戦争から「保護政治」へ
 4 憲兵警察制度の成立と韓国併合
 5 警察を通じた朝鮮植民地化—二つの流れ
[コラム]憲兵補助員
     衛生警察

第10章 植民地統治と警察(鬼丸武士)
    ——19世紀から20世紀初頭のシンガポールでの治安維持
 1 シンガポールの警察
 2 秘密結社問題
 3 植民地抵抗運動と警察
 4 植民地統治の諸課題と警察
[コラム]19世紀の香港警察

あとがき
文献解題
事項索引
人名索引

関連書籍

PAGE TOP

  • 在庫のお問い合わせについて
  • テキスト採用をお考えの方へ
  • 補助教材
  • 書店様へ
  • 発達_定期購読
  • 究 定期購読
  • 公認心理師カリキュラム対応テキストのご案内
  • ミネルヴァ通信ダウンロード
  • 最新保育小六法・資料集2023_サポートページ

お知らせ

RSS
もっと見る
  • 新刊一覧
  • シリーズ一覧
  • 近刊一覧
  • 重版一覧
  • 受賞一覧
  • カートを見る

会社概要

株式会社 ミネルヴァ書房

- 学術図書出版 -

【本社】
京都市山科区日ノ岡堤谷町1

アクセスマップ

(代表) Tel. 075-581-5191
  Fax.075-581-8379
(営業) Tel. 075-581-0296
  Fax.075-581-0589

【東京】
〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台3-6-1
菱和ビルディング2階

アクセスマップ

Tel. 03-3525-8460

Fax. 03-3525-8461