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民謡からみた世界音楽 うたの地脈を探る

民謡からみた世界音楽

民謡の概念と実践の多様性を俯瞰し,新しい研究の方向性を示す画期的論集

著者 細川 周平 編著
ジャンル 社会
出版年月日 2012年03月20日
ISBN 9784623061501
判型・ページ数 A5・448ページ
定価 本体6,000円+税
在庫 品切れ・重版未定
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  • 内容説明
  • 目次

民謡は,土地に結びつくと同時に,歴史的・政治的・文学的・経済的・音楽的・テクノロジー的なつながりを世界規模で持ってもいる。本書はこうしたつながりを明らかにするために,世界各地の民謡やその採集と流通,そして言説・価値・応用における歴史の類似と相違を比較していく。

序 章 うたに脈あり(細川周平)
    ——民謡の通文化的研究に向けて
 1 民謡、この面妖なもの
 2 もうひとつのあらすじ


 第Ⅰ部 民謡を考える——概念の形成史

第1章 黎明期の民謡収集・研究とヘルダーの「民」の概念(阪井葉子)
 1 ヘルダーの民謡論と「民」の概念
 2 批判者ニコライ
 3 ロマン主義化された「民」の概念−−アルニム、ブレンターノとグリム兄弟
 4 「民」概念の変容と第二次大戦後のヘルダー評価

第2章 インドにおける「フォーク」概念の変遷と特徴(井上貴子)
 1 インドの言語政策と「フォーク」概念
 2 サンスクリット語の音楽理論書の記述
 3 英領期における「フォーク」概念の導入
 4 独立後の「フォーク」概念と対応する現地語
 5 独立後の「フォーク」の定義と芸能の分類
 6 「フォーク」概念の地域性と政治性

第3章 憂鬱の系譜(大和田俊之)
    ——黒人コミュニティ向けの定期刊行物にみる「ブルース」の変遷
 1 憂鬱の研究史
 2 憂鬱の病理学
 3 憂鬱の音楽学
 4 憂鬱のモダニティ

第4章 ローマックス父子の活動(柿沼敏江)
    ——「民謡」から「歌唱様式」へ
 1 初期の民謡研究における「民謡」概念
 2 カウボーイ・ソングと黒人の歌
 3 ニューディール時代と『我らが歌の国』
 4 歌唱様式へ
 5 「オーセンティシティ」再考に向けて

第5章 柳田民謡論の可能性(武田俊輔)
    ——歌の発生とその伝承の「場」をめぐって
 1 メディア論としての柳田民謡論
 2 1920〜30年代における「民謡」とメディアの位相
 3 「流行唄」と「民謡」と——民謡の「新しさ」と表現の自発性
 4 「民謡」生成の場−—発生のメカニズムとオーディエンス論
 5 メディアの重層性と「場」への考察

第6章 兼常清佐の民謡論を読む(藤田隆則)
 1 日本音楽研究者としての兼常清佐
 2 兼常の民謡研究
 3 民謡旋律のモデル化
 4 シラブル間緩急処理
 5 兼常の民謡観

第7章 『日本民謡大観』前夜(島添貴美子)
    ——町田嘉章の初期の民謡調査
 1 町田嘉章と民謡
 2 町田の民謡調査
 3 『日本民謡集成』にみる資料の整理と分析

第8章 統合する「民謡」,抵抗する「民謡」(林慶花)
    ——南北朝鮮における「民謡」概念の相違をめぐって
 1 民族を結ぶ「民謡」という幻想
 2 「民謡」概念の導入
 3 新しい「民謡」創出をめぐる南北朝の歩み
 4 抵抗の記憶を蘇らせる−−1980年代の韓国における民衆歌謡運動


 第Ⅱ部 民謡を伝える——メディアの役割

第9章 ホールでうたう(長尾洋子)
    ——大正期における演唱空間の拡大と民謡の位置
 1 はじめての全国民謡大会
 2 ホールへの視座
 3 寄席から劇場へ
 4 神田の青年会館、錦輝館、和強楽堂
 5 ホールの効用

第10章 沖縄音楽レコードにおける〈媒介者〉の機能(高橋美樹)
    ——1930年代・日本コロムビア制作のSP盤を対象として
 1 近代沖縄音楽の録音と〈媒介者〉
 2 レコード会社との媒介
 3 歌手・演奏家との媒介
 4 日本コロムビアのレコード制作
 5 媒介者としての喜舎場永珣
 6 沖縄音楽レコードの存在意義

第11章 かっぽれ百態(竹内有一)
 1 「かっぽれ」への視座
 2 「かっぽれ」の原拠は何か
 3 「かっぽれ」の完成まで
 4 流転する「かっぽれ」
 5 「かっぽれ」の精神−—「フラメンコかっぽれ」に継承されたもの

第12章 ハワイの盆踊り歌(早稲田みな子)
    ——日系ディアスポラ文化としての民謡の形成
 1 ハワイの盆踊り歌
 2 ハワイ「福島音頭」の変容
 3 ハワイ「岩国音頭」の変容
 4 ホームとつながりつつ変化するディアスポラ文化

第13章 ハワイ日系人の「ホレホレ節」(中原ゆかり)
    ——ハリー・ウラタの取り組みと影響
 1 「ホレホレ節」の復活とハリー・ウラタ
 2 「ホレホレ節」との出会い
 3 旋律への興味と保存への意欲
 4 正調「ホレホレ節」へ
 5 うたわれる「ホレホレ節」
 6 「ホレホレ節」復活の意味

第14章 歌の実践にみられる「田舎」の創造(倉田量介)
    ——キューバのプント・グァヒーロをめぐって
 1 キューバの民謡
 2 「農民音楽」とは
 3 「農民音楽」の実践者
 4 現地の民俗学者による「農民音楽」の解釈をめぐる考察
 5 「農民音楽」を取り巻く今日の環境

第15章 ベネズエラ民謡「ホローポ」の創造(石橋 純)
    ——知識人と民衆知
 1 「民謡」以前−—ファンダンゴへのまなざし
 2 「ベネズエラ民謡」ホローポの誕生
 3 ホローポの民衆知
 4 「本物」のホローポ発見と大衆音楽化
 5 民衆文化をめぐる価値転換
 6 民衆文化と都会人

第16章 「ダニー・ボーイ」は戦争に行った(森 博史)
    ——歌から立ちあがってくる物語
 1 曲名不詳のメロディから「ロンドンデリー・エア」へ
 2 「ダニー・ボーイ」とその作詞者ウェザリー
 3 合衆国における「ダニー・ボーイ」
 4 映画『ダニー・ボーイ』と戦争がつくりあげる物語


 第Ⅲ部 民謡をつくる——創作と編曲

第17章 19世紀ブダペストの「民謡」(横井雅子)
 1 “まちがって民謡とみなされていた”歌
 2 当時の“民謡”をめぐって——19世紀における民謡集を手がかりに
 3 多様な都市住民のための娯楽と“民謡”
 4 人々が“民謡”に求めたもの

第18章 バルトーク『子供のために』をめぐって(伊東信宏)
 1 『子どものために』の位置
 2 『子どものために』の成立と版
 3 以前の編曲との比較
 4 第Ⅱ巻第34番「葬送」
 5 その後の民謡編曲作品

第19章 どうして沖縄ふうなんだろう(三井 徹)
    ——英系米民謡の旋律変形
 1 沖縄的音階版「プリティ・ポリー」の譜面
 2 沖縄的音階版の関節音源
 3 1927年のB・F・シェルトン版
 4 1937年のE・C・ボール版
 5 シェルトン版とボール版の比較

第20章 〈民謡〉から流行歌へ(松村 洋)
    ——タイのラムウォン歌を中心に
 1 タイ歌謡
 2 ラムウォンの誕生
 3 流行歌とラムウォン
 4 近代化と伝統音楽

第21章 ジャズ民謡の系譜(細川周平)
    ——忘れられた雑種音楽
 1 いつもの、それとも新奇な組み合わせ?
 2 鳥取春陽−−道頓堀でジャズる
 3 服部良一と門下生−−スウィング編曲の完成
 4 杉井幸一−—ジャズもタンゴも乗り越えて
 5 ジャズ民謡をめぐって
 6 戦後の流れ−−海外のジャズ界との接触
 7 民族性と陳腐性
 8 間歇的・発展的継承
 9 ジャズと民謡の収斂と離散

第22章 三橋美智也とうたごえ運動(輪島裕介)
    ——昭和30年代における「民謡」の地位
 1 民謡は戦後に隆盛した?
 2 三橋美智也の民謡調流行歌
 3 左派・進歩派による流行歌批判と肯定的民謡観
 4 三橋美智也の民謡観
 5 「民謡」の拡散

第23章 三輪眞弘「東の唄」と「ありえたかもしれない民謡」の虚実(岡田暁生)
 1 三輪眞弘と「フィクション」
 2 柴田理論とアルゴリズム
 3 「東の唄」と「日本民謡」の換骨奪胎
 4 「ありえたかもしれない」から「ある」へ

あとがき
索 引

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