福祉社会の開発 場の形成と支援ワーク
本書は、研究者自身も一アクターとして地域における福祉社会の開発に参画し、研究者も自分自身を相対化させ自己の変化を観察対象とする、福祉社会の開発と事例研究の理論と方法を考察したものである。
現場の内外の様々なアクターの相互作用を通じて、地域の中に意識的、政策的に多様な福祉の仕組みを作り出すための方法を提案した一冊。
第1章 福祉社会の開発と研究
第2章 アクターとしての調査実践:場に誘われ、寄り添う
第3章 「場づくり」の理論と方法
第4章 アジアの草の根生活保障
第Ⅱ部 地域再生における政策・場づくり・支援ワーク
第5章 中山間地域からみた福祉社会の開発
第6章 地域支援企画員による場づくり支援
第7章 福祉行政における地域支援の展開
第8章 韓国鎮安郡の村づくりにみる福祉社会開発
第Ⅲ部 地域における社会関係の再構築
第9章 まちづくりから福祉へ:大阪・北芝地区の試み
第10章 福祉からまちづくりへ:釧路市での試み
第Ⅳ部 福祉社会開発における研究と実践の協働
第11章 方法としての「メタ現場」
第12章 アクターとしての研究者:釧路市の実践に関連して
第13章 制度的福祉の限界と福祉社会開発