介護保険法改正でホームヘルパーの生活援助はどう変わるのか
ホームヘルパーの生活援助は地域で生きる高齢者の命綱。そのゆくえが手に取るようにわかる。かかわり方が見える。NPO法人 高齢社会をよくする女性の会・理事長 樋口恵子
本書はこの度の改正介護保険法で実施が模索される介護保険の生活援助をめぐる改正に対する問題提起のために企画されたものである。ケアマネジャー、看護師等が、生活援助が利用者にもたらす影響、ホームヘルパーが行う生活援助の実際について、現場の状況を踏まえ執筆しており、生活援助の抑制につながる改正は介護の社会化と逆行している点について警鐘を鳴らす一冊。
[ここがポイント]
◎ 利用者の視点、現場の事例をふまえ考察。
◎ ホームヘルパー、ケアマネジャー、看護師、研究者等の専門職が各々の視点から生活援助の必要性を論じた内容。
第1部 利用者の立場からみたホームヘルパー
第1章 一人暮らし高齢者・老老介護者
第2章 サービス付き高齢者向け住宅利用者
第3章 共働き家族
第2部 ホームヘルパーを取り巻く環境
第4章 ホームヘルパーの専門性
第5章 深刻化する人材不足
第6章 看護と介護の狭間で
第7章 現場ニーズと法令のジレンマ
第3部 ホームヘルパーに求められる協働
第8章 孤独死と虐待の予防
第9章 退院調整
第4部 介護の社会化と生活援助
第10章 介護予防としての生活援助
第11章 24時間型訪問介護サービス
第12章 介護保険外サービスとの差別化
第13章 生活援助は自立生活の生命線
終 章 改正介護保険制度とホームヘルプサービス