通常学級でできる発達障害のある子の学習支援
小学校の通常学級において学習面での困難を示す子どもの姿を取り上げ、教師がどう対応すればいいかを具体的に紹介する。通常学級における特別支援教育は集団のメカニズムを無視しては成り立たない。対象となる子どもだけでなくクラス全体への支援がかぎとなる。すなわち、それぞれの苦手さや失敗を認め合う「学級経営」、つまずきのある子どもの学びの姿に着目してその子たちがわかる授業を組み立てていく「授業のユニバーサルデザイン」がポイントだ。
[ここがポイント]
◎ 14の具体的な事例。それぞれに複数の支援プランをイラストつきで紹介
◎ 要因をさぐり支援の方向性を定めるのに必要な視点をていねいに紹介
◎ 見えている姿とかくれている要因とをチェックしてみるためのページを掲載
◎ 支援プランのおもな対象・目的はアイコンで一目瞭然(クラス全体・個への支援・関係づくり・力をつけるために)
◎ 学級づくり・授業づくりの基本的な考え方、教師の技量を高める方法を紹介する記事も充実
◎学習困難の背景に目を向ける
◎通常の学級での支援はクラスワイドで
◎授業の組み立てを見直す
本編の構成と各要素の見方
支援の実際—背景要因をさぐってじっくり支援
事例1 授業への集中が続かず違うことをする
事例2 不注意なまちがいが多い
事例3 音読がうまくできない
事例4 説明文を読み理解するのがむずかしい
事例5 中心人物の気持ちの変化の読み取りが苦手
事例6 文字を覚えられない、形がととのわない
事例7 漢字が書けない、まちがいが多い
事例8 作文が苦手で書くのをいやがる
事例9 繰り上がり・繰り下がりの計算ができない
事例10 割り算ができない
事例11 文章題になるとわからない
事例12 図形の問題がわからない
事例13 不器用なため学習が進みにくい
事例14 体育の時間が嫌い
◎子どもの価値を認め、伸ばす
◎教師の技量を高めるために①
◎教師の技量を高めるために②
参考資料など