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ブロンテ姉妹と15人の男たちの肖像 作家をめぐる人間ドラマ

ブロンテ姉妹と15人の男たちの肖像

ヴィクトリア朝のイギリスから現代の日本へ。時間と場所の隔たりを超えて、ブロンテ姉妹の息づかいを感じとるユニークな書。

著者 岩上 はる子 編著
惣谷 美智子 編著
ジャンル 文学・言語
シリーズ 哲学・思想 > MINERVA 歴史・文化ライブラリー 27
出版年月日 2015年09月20日
ISBN 9784623074167
判型・ページ数 4-6・356ページ
定価 定価4,180円(本体3,800円+税)
在庫 在庫あり
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  • 内容説明
  • 目次

シャーロット、エミリ、アンのブロンテ三姉妹は、ヴィクトリア朝時代に登場した英国作家であり、代表作『ジェイン・エア』『嵐が丘』などはいまもなお読み継がれ、本国イギリスのみならず日本でも高い人気を誇る。
本書は実在と虚構とを問わず、姉妹の人生を横切った多彩な男たちを取りあげ、新しい角度から伝記や作品を読み直す野心的な試みである。時間と場所の隔たりを超えて、ブロンテ姉妹の生きさまを追い求めたユニークな書。

 

[ここがポイント]
◎ 専門家だけではなく一般読者(ブロンテ愛好者など)にも楽しめる一冊。
◎ 各章がストーリー性のある読み物。
◎ ブロンテ作品を読みたくなる、再読したくなる。

はしがき

 第Ⅰ部 姉妹を取りまく男たち
第1章 パトリック・ブロンテ(奥村真紀)
    ──「厳格な父」の神話
 1 エリザベス・ギャスケル著『シャーロット・ブロンテの生涯』──神話の誕生
 2 努力家、社会活動家、そしてリベラリスト──神話と実像のはざまで
 3 社会的・文学的存在として──神話の終焉

第2章 ブランウェル・ブロンテ(廣野由美子)
    ──一家の希望の星、あるいは敗北者
 1 転落への道
 2 ブランウェルとシャーロット
 3 小説家の誕生

第3章 コンスタンタン・エジェ(木村晶子)
    ──妻子あるカリスマ教師
 1 秘められた恋
 2 エジェの経歴
 3 教師としてのエジェ
 4 シャーロットの文学とエジェ
 5 不倫の恋の相手としてのエジェ

第4章 スミス・エルダー社主ジョージ・スミス(岩上はる子)
    ──出版界の貴公子
 1 出会い
 2 進 展
 3 書けない苦しみ
 4 『ヴィレット』をめぐって

第5章 アーサー・ベル・ニコルズ(江崎*麻里)
    ──シャーロットの大切な「いい人」
 1 確かに「いい人」だと思うわ
 2 あんなに「いい人」をいじめるなんて
 3 わたしの大切な「いい人」
 4 「いい子」になりたい

第6章 G・H・ルイス(谷田恵司)
    ──「尊敬の念」と「悔しさ」と
 1 ルイスの影響
 2 ルイスの事情
 3 女の文学
 4 「悔しさ」の量は?

第7章 W・M・サッカレー(新野 緑)
    ──自伝性と匿名性をめぐって
 1 「知の巨人」サッカレー
 2 響き合う履歴
 3 匿名性の表すもの

 第Ⅱ部 作品に息づく男たち
第8章 チャールズ・ウェルズリー 『習作』(馬渕恵里)
    ──うら若き作家のアイデンティティ
 1 グラスタウン物語の形成とチャールズの登場
 2 バイロニック・ヒーローをめぐるチャールズの語り
 3 ファンタジーから現実へ
 4 アングリアからの旅立ち、チャールズとの別れ──子どもの作家から大人の作家へ

第9章 エドワード・ロチェスター 『ジェイン・エア』(永井容子)
    ──(再)形成されてきた魅惑的人物
 1 不完全であるがゆえの人間の魅力
 2 眼差しの先にあるもの
 3 ロチェスター像の変遷
 4 ロチェスター像の潜在的な可能性

第10章 シン・ジョン・リヴァーズ 『ジェイン・エア』(市川千恵子)
    ──ミッショナリーの欲望の深層
 1 シン・ジョンはジェインのダブルか?
 2 磁場としての帝国
 3 帝国のドメスティシティ
 4 「栄光」という幻想──男性性の構築と信仰
 5 自己犠牲的奉仕の美化、そして不安

第11章 ヒースクリフ 『嵐が丘』(鵜飼信光)
    ──その「男」を考える
 1 所有欲と理解を超える非人間性
 2 キャサリンとヒースクリフ
 3 イザベラとヒースクリフ
 4 二代目キャサリン、ヘアトンとヒースクリフ

第12章 エドガー・リントン 『嵐が丘』(中尾真理)
    ──書斎の紳士
 1 エドガー・リントン──人物像とその役割
 2 『嵐が丘』の構造と「書斎」の位置
 3 啓蒙のテーマ──書物による闘い
 4 「書斎」が象徴するもの

第13章 ヒンドリー・アーンショー 『嵐が丘』(山内理惠)
    ──内なるアウトサイダー
 1 従来の読み方
 2 アウトサイダーとしてのヒンドリー
 3 ヒンドリーの人物像
 4 ヒンドリーとは誰か

第14章 ポール・エマニュエル 『ヴィレット』(惣谷美智子)
    ──第三の「ロマンティック・ヒーロー」
 1 大文字ヒーロー、小文字ヒーロー
 2 揺らぎのなかのヒーロー像──ポール・エマニュエル
 3 ロマンティック・ヒーロー──その誕生と失墜
 4 ロマンティック・ヒーロー──「手の届かぬ者」であれかし

第15章 アーサー・ハンティンドン『ワイルドフェル館の住人』(植松みどり)
    ──英国紳士の言い分
 1 小説家の真実
 2 結婚──妻と夫
 3 19世紀の現実──結婚とそのあと

あとがき
索  引

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