よくわかる国際社会学[第2版]
グローバリゼーションによる人の国境を越える移動とそれのもたらす帰結を中心に、国際社会学の基本論点を簡潔に示す入門テキスト。
初版刊行以降の変化を加えて最新の情報にアップデートし、定評ある内容がさらに充実。
[ここがポイント]
◎ 高評を博した初版をアップデート
◎ 国際社会学のトピックを網羅的に扱う
◎ 書き下ろしによる一貫性を持った記述
◎ 国際社会学の問いと研究課題を明らかにする
◎ 国際社会学の道具立てには何があるのかを示す
Ⅰ 国際社会学の問題と基礎概念
1 国際社会学の誕生
2 人種という疑似科学的概念
3 エスニシティの射程
4 国民国家の成立と動揺
5 社会変動としてのグローバル化
6 トランスナショナルな視角の射程
7 国際移民とジェンダー
8 人種差別の現代的展開
9 移民と開発・発展
Ⅱ 国際人ロ移動の加速化と多様化
1 第2次大戦以前の国際人口移動
2 第2次大戦以後の国際人口移動⑴――労働移民
3 第2次大戦以後の国際人口移動⑵――家族合流と定住
4 国際人口移動のグローバル化⑴――難 民
5 国際人口移動のグローバル化⑵――非合法移民
6 国際人口移動のグローバル化⑶――高度技能移民
7 国際人口移動のグローバル化⑷――ディアスポラ
8 なぜ人は移動するのか
Ⅲ 多文化社会への発展と反動
1 社会統合としての同化
2 社会統合としての編入
3 多文化社会と多文化主義
4 社会的結合という新たな統合モデル
5 共生という日本的な統合モデル
6 エスニック階層の構造化
7 移民と教育
8 移民と政治
9 業績主義と属性主義の相互作用
10 国際移民と市民権
11 ナショナリズムとネーション
12 「人種暴動」と社会秩序
Ⅳ 国境を超える集団と制度
1 新しい政治アクターとしての国際NGO
2 超国家地域統合と人の移動
3 国際人権レジーム
4 世界都市のグローバルな展開
5 エスニック・メディアの広がり
6 メディア文化のグローバル化
Ⅴ グローバル社会の諸相
1 日本社会と移民⑴――第2次大戦の終結まで
2 日本社会と移民⑵――1945年から1979年まで
3 日本社会と移民⑶――1979年から1990年まで
4 日本社会と移民⑷――1990年以降
5 韓国社会と移民⑴――第2次大戦以前から1991年まで
6 韓国社会と移民⑵――1991年から2000年まで
7 韓国社会と移民⑶――2000年以降
8 アメリカ合衆国社会と移民⑴――1945年以前
9 アメリカ合衆国社会と移民⑵――1945年から1990年まで
10 アメリカ合衆国社会と移民⑶――1990年以降
11 カナダ社会と移民⑴――第2次大戦以前から1962年まで
12 カナダ社会と移民⑵――1962年から1976年まで
13 カナダ社会と移民⑶――1976年以降
14 オーストラリア社会と移民⑴――第2次大戦以前から1972年まで
15オーストラリア社会と移民⑵――1972年から1996年まで
16 オーストラリア社会と移民⑶――1996年以降
17 イギリス社会と移民⑴――第2次大戦以前から1965年まで
18 イギリス社会と移民⑵――1965年から1983年まで
19 イギリス社会と移民⑶――1983年以降
20 フランス社会と移民⑴――第2次大戦以前から1973年まで
21 フランス社会と移民⑵――1973年から1990年まで
22 フランス社会と移民⑶――1990年以降
23 ドイツ社会と移民⑴――第2次大戦以前から1973年まで
24 ドイツ社会と移民⑵――1973年から1990年代半ばまで
25 ドイツ社会と移民⑶――1990年代半ば以降
26 イタリア社会と移民⑴――第2次大戦以前から1980年まで
27 イタリア社会と移民⑵――1980年から2002年まで
28 イタリア社会と移民⑶――2002年以降
29 オランダ社会と移民⑴――第2次大戦以前から1973年まで
30 オランダ社会と移民⑵――1973年から1989年まで
31 オランダ社会と移民⑶――1989年以降
Ⅵ 国際社会学の新たな展開へ
1 人の流れをめぐる問い――自由化か,規制か
2 格差をめぐる問い――競争か,平等か
3 統合をめぐる問い――多文化か,ナショナルか
4 統治をめぐる問い――グローバルか,ローカルか,ナショナルか
本書でとりあげた文献
さくいん
コラム
1 移民と映画⑴――難民と非合法移民の長く厳しい旅と人生
2 様々な多文化社会
3 移民と映画⑵――多文化社会の生きづらさ
4 移民と映画⑶――在日コリアンの苦悩と力強さ