学校カウンセリング入門[第3版]
学校でのカウンセリングとはどのようなものか、教科教育・生徒指導といかに連携していくのか、なにが期待でき、限界はどこにあるのか。ますます注目をあつめている学校カウンセリングの基礎から、実際に教育現場で起こる問題にどのように対応していくのかという応用までを、現場の教師や、カウンセリング初学者にわかりやすく解説する入門書。現在の学校の状況や新しいデータにもとづいて大幅に修正を加えた第3版。
[ここがポイント]
◎ 学校カウンセリングの基礎から応用までをわかりやすく解説
◎ 現在の学校教育をとりまく状況や制度,新しいデー タにもとづく第3版
Ⅰ カウンセリングの基礎
1 カウンセリングとは(友久久雄)
1 カウンセリングの歴史
2 カウンセリングの種類
3 カウンセリングの対象
4 カウンセリングのあり方
2 学校カウンセリングと発達課題(内田利広)
1 学校カウンセリングとは
2 発達課題――心のテーマ
3 幼児期の発達課題――母子分離
4 児童期の発達課題――同世代との遊び
5 思春期の発達課題――存在感の感知
6 青年期の発達課題――家族のなかの「自分」
7 発達課題からみた心の階層モデル
Ⅱ 学校カウンセリングの実際
3 教師とカウンセリング(足立明久)
1 教科指導とカウンセリング
2 日常的な生徒指導とカウンセリング
3 生徒指導・進路指導におけるカウンセリングの活用方法
4 生徒指導・進路指導に開発的カウンセリングを活用するためのモデル
4 スクールカウンセリングの実際(小林哲郎)
1 スクールカウンセラー制度
2 学校内でのスクールカウンセラーの位置づけ
3 スクールカウンセラーの仕事
4 スクールカウンセリングの実際
5 スクールカウンセラーの現状と今後の課題
5 学校カウンセリングの効果と限界(忠井俊明)
1 カウンセリングという非日常性について
2 カウンセリングの効果とは?
3 カウンセリングに影響を及ぼす要因
4 上手なカウンセリングとは
Ⅲ 学校不適応の理論と実際
6 不登校(大日方重利)
1 不登校という名称(概念)の変遷
2 不登校とは
3 不登校の原因
4 不登校のタイプと指導のあり方
5 不登校の前駆症状と早期対応
6 指導・援助に対する子どもの受けとめ方
7 不登校の周辺状況――ニート、スチューデント・アパシー、引きこもり
まとめ
7 いじめ(藤田恵津子)
1 いじめの概念
2 いじめの特徴
3 いじめの原因と背景
4 いじめの予防と対応
8 非 行(内田利広)
1 非行の背景
2 非行への誘因、経過
3 非行少年への対応
4 家庭との連携
5 おわりに――「学校カウンセリング」と「非行」をめぐって
9 摂食障害(忠井俊明)
1 摂食障害とは
2 摂食障害の頻度――特に学校における実態
3 摂食障害の成り立ち
4 摂食障害の症状
5 事例と治療としてのカウンセリング
あとがき/改訂にあたって/第3版にあたって