人文系、社会科学系などの垣根を越え、読書人のための知の道しるべをめざす雑誌『ミネルヴァ通信「究」』。河合俊雄、小林慶一郎、新宮一成、臼杵陽ほか充実の連載陣。
書物逍遙
全集・著作集を離れて(福田アジオ)
こころの最前線と古層(一四)
イニシエーションの喪失(河合俊雄)
時間の経済学(二五)
新しい社会契約⑵(小林慶一郎)
ユーラシア・ダイナミズム(七)
北緯四〇度、ユーラシアの長大な弧(西谷公明)
連続体の人類生態史(一九)
個人主義化した社会のうつ病(古澤拓郎)
育児と仕事のエスノグラフィー(一七)
料理を分担しない父親の謎(藤田結子)
声の言葉と手の言葉(四)
コトバの成り立ち⑴(菊澤律子)
虫たちの日本中世史(一三)
四天王寺西門信仰と機織虫(植木朝子)
ラカンの崇高、フロイトの不気味(一六)
崇高はなぜ成り立たなくなったのか?(新宮一成)
人と人が繫げた日米関係(三六)
試練と忍耐の時代⑷(簑原俊洋)
京都町家歳時記(二九)
京の物語を語る(山中恵美子)
ミネルヴァ日本評伝選「自著を語る」
父祖の創業を固めた、守成の室町幕府四代将軍(吉田賢司)
中東の語り部たち(四〇)
戦前知識人の中東観⑹(臼杵 陽)
社会学の古典を読む(二三)
無意識の発見と反ヒューマニズムの思想(毛利嘉孝)
本をめぐる声
適切なコツコツ(長崎書店 児玉真也)
京都再発見
うすくち醤油(松野醬油株式会社)
■編集後記 ■ミネルヴァ書房2017年10月 新刊案内
■表紙作品/石川九楊「墨痕(すみあと)2017.10」