彰子に仕えた紫式部や和泉式部をはじめとする才媛の日記や文学資料を織り交ぜながら、丹念に資料を読み解き彰子の生涯を描く。
著者 |
朧谷 寿 著
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ジャンル |
日本史 評論・自伝
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シリーズ |
評論・自伝 > ミネルヴァ日本評伝選
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出版年月日 |
2018年05月10日
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ISBN |
9784623083626 |
判型・ページ数 |
4-6・364ページ |
定価 |
定価3,300円(本体3,000円+税) |
在庫 |
在庫あり |
藤原彰子(988〜1074)女院
紫式部との王朝サロン、摂関政治の栄華、花乱舞。
藤原道長の長女として生まれた藤原彰子。後一条・後朱雀天皇の母として藤原氏の摂関政治を可能にし、藤原摂関家の繁栄に大きく貢献した。二代の国母として政治的にきわめて重要な人物でありながら、女性ゆえに現存する公的な記録は少ない。本書では、彰子に仕えた紫式部や和泉式部をはじめとする才媛の日記や文学資料を織り交ぜながら、丹念に資料を読み解き彰子の生涯を描く。
[ここがポイント]
◎藤原道長の娘、藤原彰子に注目した初の評伝。
◎当時の女性の様子が史料に遺ることは少ない。今回は『栄華物語』『紫式部日記』をはじめとして文学史料を駆使し、彰子の一生を描ききる。
序 章 「望月」の娘
第一章 道長と倫子の女君
1 彰子の家系と父母
2 住まいと家族
3 「ひな鶴」と「藤の花」
第二章 一条天皇の后
1 中宮への道
2 内裏の焼亡と造営
3 中宮の十代の世相
第三章 皇子の誕生
1 栄華の初花
2 相つぐ皇子の誕生
3 第二皇子の立太子
第四章 皇太后時代
1 皇太后となる
2 内裏新造
第五章 太皇太后時代
1 太皇太后となる
2 欠けゆく望月
寛ぎのひととき
第六章 女院出家する
1 彰子の出家
2 弟妹の死
3 父の死
4 道長亡きあと
5 母后の力
6 後朱雀天皇時代
第七章 最晩年のことども
1 後冷泉天皇時代
2 末法入り
3 女院の最期
引用文献
あとがき
藤原彰子略年譜
人名・事項索引